計画49
おいちょっと待て。
啓示?女神様?
ちょっと何言ってるかわからない。
本気で。
・・・え?うそ?マジ?
マジのマジで言ってんの?
はぁ!?
カレンも運命の相手!?
う、うそだろ!?
そんなわけ・・・
僕が求めたものは次の10の事柄です。
10.結婚相手は男の娘であること、ただし重婚が許されるのであるならば他の女性とも結婚したい
・・・他の女性とも結婚したい。
え?もしかして・・・。
もしのもしかして?
僕が求めたからなの?
いや。
いやいやいやいや!
だとしたら女神様は勘違いしているぞ!?
僕は、男の娘と結婚して、可能であるならば他の女性とも結婚したいだぞ!
絶対に重婚したいってわけではないんだぞ!
そもそも男の娘と結婚できてねーだろうが!
どんな勘違いだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
・・・まぁ確かに、僕の書き方が良くなかったことは認めよう。
百歩譲って男の娘と結婚できなかったことは仕方がなかったとしよう。
それについては非情に、ひっっっっっじょぉぉぉぉぉに!おしいけれど、諦めよう。
ま、まぁ僕が頑張ればいいだけだしね。
重婚も百歩譲って諦めよう。
けれど、おかしいだろ!
運命の人がネフェルさんにカレンって、何で違う国同士何だよ!
せめて僕と同じ国にしてくれよ!
それか2人とも同じ国の人にしてくれよぉぉぉぉぉ!!
てか、何で2人とも王族!?
いい加減にしろよ女神!!
・・・ふぅ~。
やめよう。
何だが情緒が不安定だ。
今は冷静に考えよう。
ネフェルさんやカレンが運命の相手だとして、2人とも僕にプロポーズをしてきた。
どちらも女神様の啓示を受け、僕に一目惚れをしてだ。
ここから考えるに他の3人、ルリアにエンラ、それからキリエも僕にプロポーズをしてきたことから運命の人である可能性が高い。
だとすると、この世界にある五か国全ての王女が僕の運命の人ということだ。
・・・これ現実?
現実だとしたらとんでもないことなんじゃないか?
王族から、特に女性からの婚約破棄でなければ結婚を回避することはできない。
そして、五国条約によって他国に干渉することはできない。
・・・どうすればいいの?
「アーリア、カレン、話を戻してもいいかな?」
「もちろんよお父様!」
アーリアも笑顔で頷く。
「カレンの言う通り、ルーティンが女神様の啓示の運命の人だと私も信じよう。そして、カレンからプロポーズをしたんだな?」
「その通りよ。」
「・・・ふぅ~。うん、ここまでは私も理解できた。では次の質問だ。カレンがプロポーズをしたとき、周りには誰かいたかな?」
「ええ。」
カレンの表情が不機嫌であることが見てわかる。
「誰がいたのかな?」
「・・・ルリアにエンラ、ネフェルにキリエよ。」
ぼそぼそと言う。
ふらっとマクスがよろめき、セバスが慌てて支える。
「そ、そうか。ルリアにエンラ、ネフェルにキリエもいたのか。彼女らは何でいたのか、カレンは知っているかい?」
ロイゼンの声が震えている。
カレンはぶすっとする。
「あの子たちもルーティン様にプロポーズをしていたわ。身の程知らずにね!」
フンっとそっぽを向く。
マクスの表情が安らかなものになる。
ロイゼンは顔を手で覆う。
その表情は深刻そのものである。
「・・・ルーティン。」
「は、はい!」
「カレンの言っていることは真実かな?」
「は、はい・・・。」
ルーティンは目を逸らす。
ロイゼンは深いため息を吐く。
「厄介なことになったなマクス。」
「は、ハッ!」
マクスが答えられる状態ではないことから、セバスが代わりに応える。
「厄介なことって何よお父様。」
「カレンは五国条約を知っているかな?」
「知っているわ。姉様から習ったもの。けれど、それが何?あの子らが間違っていることを証明しているだけじゃない。あの子らは五国条約がある限り、ルーティン様と結婚することはできないのよ!」
フフンっと胸を張る。
「では、婚約破棄については知っているかな?」
「いいえ?知らないけれど、それが何か問題なの?」
「暗黙のルールなんだがな。基本的に王族からの婚約、特に女性からの婚約は破棄してはならないと決められている。」
「あら?なら問題ないじゃない!私とルーティン様は結婚できるってことでしょ?・・・そ、その、ルーティン様に私のことを、知ってもらってから、ね。」
にやけそうになるのを堪えながら言う。
「じゃあこれが他国の王族からのプロポーズだった場合はどうなるか知っているかい?」
「はぁ?お父様、言っている意味が分からないわ。そもそも五国条約で他国の人間に対してプロポーズなんてできるわけないじゃない!」
「そうだな。カレンの言う通り普通ならできないな。けどな、現実問題できてしまっているじゃないか。この場合どうなると思う?」
「どうなるって・・・。そうね、結婚なんてできず、プロポーズは無かったことになるだけじゃないの?お父様?」
カレンは首を傾げる。
「・・・そうなれば良かったなぁ。」
マクスの悲痛な声がマクス自身の心境を物語っていた。




