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計画17

お昼ご飯を食べ終えると、セバス達使用人に資料をまとめさせて父上は大急ぎで公館に向かった。

公館に行く際、僕が「連れてて。」と言ったら父上が苦悩の表情を浮かべて、「許してくれ!」と頭を下げてきた。

正直、領主としては見せてはいけない姿だと思うが、それだけ僕はまだ外には出てはいけないのだろう。

駄々こねて困らせるわけにもいかず、僕は笑顔で父上を見送った。

聞き分けの良い子だと思ったのか、父上も笑顔で手を振って出て行った。

まぁ、ぶっちゃけ他にもやることあったし、興味本位で外を見てみたかっただけだからいいんだけどね。

僕は部屋に戻ると、早速ミリアにお話を聞くことにした。


「ねぇ、ミリア。王様についてお話して?」

「王様についてですか?それならマリネお嬢様の方が詳しいですよ?」

「そうなの?」

「はい。坊ちゃまには申し訳ないのですが、私は王様についてはあまり詳しくないんです。」

「えー!?そうなの?ミリアは何でも答えてくれるから何でも知ってるんだと思った。」

「うふふ。ありがとうございます。坊ちゃまにそのようなお言葉をいただけてミリアは幸せです。」

「じゃあ、姉上に聞いてみよう。」

「あ!でも、アーリア様についてならお答えできますよ?」

「え!?そうなの?」

「はい。実はここだけのお話なんですが、アーリア様とは色々とお話をしていましてね。」

「ほんと!?すごいよミリア!」

「えへへ。ま、まぁ、良い機会に恵まれたと言いますか何と言いますか?」

「でも、なんで?」

「え?」

「なんでアーリア様と色々お話しできたの?」

「それはですね。私が坊ちゃま担当のメイドになる前はルクス坊ちゃまの担当メイドの1人だったからです。その時にですね、アーリア様がルクス坊ちゃまの全てを知りたいと言って、ルクス坊ちゃまに関わる全ての使用人とお話をしたんですよ。」

「へ、へ~。」

マジかよおっかねぇな。

何というか、その、王族だから許されている部分もあるよね!

「とっても好きなんだね。」

「ええ。アーリア様はルクス坊ちゃまのことを心の底から愛してるんです。・・・メイド1人、1人に釘を刺すぐらいに。」

ミリアさん、小声で言ってるようだけど聞こえてますよ?

そして俺の中でのアーリア様に対する恐怖心が若干芽生えつつあります。

「じゃあアーリア様について教えて。僕の姉上になる人なんでしょ?」

「そうですね。では、いろいろお話させていただきますね。」

ミリアが引いた椅子に座る。

「アーリア様は、現国王様の3番目の奥様のお嬢様です。この国の第5王女様になります。」

「へ~やっぱり国王様は奥様も複数人いるんだ。」

「はい。確か・・・10人程いるとかいないとか?」

ワーオすごいな王様。

男として尊敬するぜ。

「第5王女って何?」

「継承する資格のある人に数字が付きます。アーリア様は5番目の継承者なんです。」

5番目ってかなりすごくない?

そんな人が継承権を放棄して嫁ぐ気なの?

「とってもすごい人なんだね。」

「そうですね。アーリア様はとてもお優しく聡明な方で、国民にもとても人気です。」

「でもいいのかな?」

「どういうことでしょうか?」

「そんなすごい人が権利を捨てちゃうのってなんだかもったいないかなって思ってさ。」

「うふふ。他の国でしたらそうかもしれませんね。でも、この国はよっぽどのことが起きない限りは第1王子様が継承しますから気にしないのかもしれませんね。特にアーリア様は権力に興味がないご様子でしたから。」

「ほへ~。」

「第1王子様もとても聡明で国民のことを気にかけている方ですから安心できるというのも決めてかもしれませんね。」

「そうなんだ。ちなみに第1王子様が継承できなかったらどうなるの?」

「坊ちゃま、あまり不穏なことは言わない方がよいかと思います。」

「は~いごめんなさい。」

「まぁ、坊ちゃまは好奇心旺盛ですから。聞かなかったことにしておきますね。でも、仮にその場合は第2王子様が継承することになります。ただ・・・。」

「ただ?」

「その・・・ここだけのお話なんですが第2王子様は人前に出たことが無いのです。5歳の誕生日のお祝いの時ですらお姿を見せなかったんです。ですので、国民からは良くない噂が流れていると聞いています。」

「そうなんだ。」

何か理由があるんだろうな。

簡単に思いつくことといえば病気だろう。

重病なら何かしらの話があるはずだと思うが良くない噂だというと、精神的な病気の可能性の方が高いな。

・・・もしかしてただの引きこもりってことはないよね?

まぁ、関りがない以上詮索はよそう。

窓の外から蹄の音と馬車の音が聞こえる。

「あ、マリネお嬢様がお帰りになったんじゃないですか?」

「そうみたいだね。じゃあ姉上とお話ししよう!」

玄関から「ル~~~!」という猫なで声が聞こえてきた。

色々姉上から聞きたいから今日は姉上の言うことは全て聞こう。

・・・やっぱり訂正。

お風呂以外は聞こう。

お風呂はどうしても前世の理性が働いてな。



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