厄災との戦いー2ー
筆が進まんし思ったイメージが言葉にできねぇ…!いつか満足いくものに書き直す!
「ぐっ、うおおおおおお!!」
全身をフルプレートで包み大盾を構え異形と対面するボロボロの男。彼の背後には致命傷を負い倒れている斧を持った女の姿があった。
「グルルルルァァァァ!!!」
「ぐっ、ぅぅうああああああ!!」
今男が戦っている大型の異形はいわば中ボスのような個体で、何を取っても普通の異形個体の何倍も強い。
剣も磨耗し肉体も疲弊してきた男の都合など関係なしに大型異形の凶爪が振り下ろされ、左手で構えた盾を切り裂きそのまま肉をえぐる。
その痛みを打ち消さんとばかりに大声で叫び異形の左腕を斬りつける。が、大型異形の鱗は固く断ち切ることはできなかった。
ここまでか、そう諦めて目を瞑る男。刃は通らず援護も来るわけのない状況下において男が選べる選択肢は死しかなかった。
ない、はずだった。
「どけぇえええええええ!!!」
全速力で異形に突撃してクレイヴを突き刺し、頭に向かって切り上げ一刀両断にする。
うめき声を上げながら体を泥のように崩す異形を確認してオレはかろうじて倒れていない男に告げる。
「ここら一帯は任せてくれ、心配はいらないから撤退を!」
「…ああ、頼んだ。出来るだけ早く戻ってくる!」
「わかった、行け!」
ブースターに魔力をより多く回し敵の群れに突っ込み剣を振るう。一薙ぎで五匹程をまとめて殺しているがそれでも手数が全然足りない。ここにくるまでにも何人か撤退させた箇所もあるから削ってもすぐ数が戻るのだ。
「クトゥグア、何か便利な武器はないのか!」
「雑だな!?ない事はないが扱いは面倒だぞ!」
「使えりゃ何でもいい!詠唱は!」
「名前を呼ぶだけで呼び出せるようにしてある!」
頭の中に武器の姿と名前のイメージが浮かんでくる。それは炎で構成された二振りの日本刀だった。
そして解説文にあった言葉を見てこいつらを使用する事を決意する。
「来い、三日月!新月!」
そう呼ぶと背後のブースターから一振りずつ刀が召喚され、オレの体の左右に自立して浮遊する。
思念による刀剣の操作、これが三日月と新月の能力だ。当然視界に入ってないと操作なんて出来ないだろうがオレにはクトゥグアがいる。つまり見ていなくても観る事は出来るので自由自在、360度どこにだって振り回せる。
「これなら…!」
足りなかった手数が補える!
射程の限界値である50mギリギリの所まで対の刀を飛ばし、より多くの異形を切り刻む。
効率も攻撃範囲も今までとは段違いに上昇している、これならもっと多く援護に回れる。もっと多くの命を助けられる!
そんな風に異形をのしていると共鳴装鉄からカズマの呼び出し音が鳴る。それをクトゥグアに繋がせて会話を始める。
「どうしたカズマ!」
「大丈夫の確認をしにな。左右中央に一体ずつ大型の異形が出てきたらしくって、お前がそれにぶつかった様な気がして不安になったんだ」
「心配ありがとよ、オレは無事だし結構な人数を後退させられた。そろそろ復帰する人も出てくるはずだ!」
そう話しながら異形をぶった切っているとさっきの盾を持った男の人が帰ってきた。ざっくりとえぐれていた腕は完全に元どおりになり盾は新しいものに変わっている。
「キープ助かった!ここは大丈夫だから他の奴らのフォローも頼んでいいか?」
「任された!武運を祈ってる!…三日月!新月!」
遠くに行っていた刀を呼び戻し、刃が進行方向を向く様にして固定しクレイヴを両手で抱え込む様に構える。
その状態で敵の群れの中を縫う様にして進んでいく。すると飴細工の様に異形はバラバラになり倒れる。
この調子でやればきっと少ない死者でこの戦いは終えられる!
そう思っていた。だがそうはいかなかった。
「…!?クソッ、やっぱりクトゥルフか!」
クトゥグアが叫ぶと延々と噴き上がっていた水柱は忽然と消え失せ、中から頭は蛸、巨大な鉤爪のついた無数の触手を体から生やし蝙蝠の翼を持ったバケモノが出現した。
それに危機を覚えたのかクトゥグアが慌てだす。
「ヤバイ、間に合うかッ!?」
そしてそのクトゥルフとやらはこちらを見たかと思うと次の瞬間、世界は色を無くした。




