36 超科学兵器オメガ・トゥテラ
山を降りすには難しい事じゃない
なんせ魔物が1頭たりとも現れない体がそれが不気味に感じる
誰もがそれを理解していてもやはり冒険者という生き方をしているから警戒は怠らない
『本当に何も感じねぇのかジャフィン』
グスタフが大剣を担ぎながらも俺の横を歩いているとそう話しかけて来た
勿論何も感じない、ゾロアとコルヴェールそしてヘクターに聞いても彼らも普通の動物の気配さえ感じないと答える
『ここは匂いが薄すぎる』
『アルセリア、どういうことだ?』
彼女にその意味を聞いて見るがまったく理解しがたい言葉が俺の耳に飛んで来る
『アバドンの森と同じ感じだ、生命が生きている匂いが無いのだ』
『それは闘気の元であるアースパワーが無いという事か?』
『ゼロではない、しかし限りなくゼロに近いからここらで寝泊まりしても闘気は回復しないぞ』
とんでもない事に皆は驚くがそういう現象もあるんだなと俺は初めて聞いた
アバドンの森と同じという事はアバドンの森の中で寝ても消費した闘気の回復は見込めないという意味だろう、ゼファーはとんでもない場所に住んでいるんだな
しかし森の奥の大樹は生きているから、彼らはその大樹の生命のアースパワーを吸っているんじゃないかと俺は予想する
『ゾロアさん、そろそろ言わないと』
『うむ・・・』
タツタカとゾロアが歩きながら深刻そうに話す
その様子に俺は足を止めると触発された皆が立ち止まり、2人に体を向けるとゾロアは腕を組んだまま大事な事を口走った
『単刀直入に言おう、タツタカのテレポートで島から出れぬ』
『『『『!?』』』』
それは可笑しい、この島で彼は戦いながらテレポートを使用していたのに何故それが出来ないのだろうか
バニアルドやカールはそれに関して問うがゾロアは淡々と話し始めた
『多分島の外に対する移動に関しては何かの妨害が働いでいるのだ、それは最初の夜にタツタカに試してもらったがお前らは可笑しいと思わなかったのか?』
ナッツが直ぐに口を開いた
『なんとなく僕は気づきましたよ、だって寝泊まりなんてタツタカさんに任せてムルド大陸の安全な場所で寝れるじゃないですか・・・それをしないという事は何かあるんだなと考えてましたが普通にその事実を言われると恐ろしいですね』
『千剣よ、俺達はこの島に閉じ込められたのだ』
『帰れる方法は自力しかないですね』
『しかしここは超科学が残る島、何かしら手段を探しつつ俺達は進まねばならん・・・』
そうするしかないようだ
ふと何か奇妙な音が聞こえた俺は進むべく方向に目を向ける、風を切る様な音だが辺り一面はゴツゴツした岩場ばかりであり、森迄はまだ時間がかかる
見晴らしがいいのに音の正体がまったく見当たらないと思っているとそれは別の場所から聞こえて来たのだ
『!?』
俺は空を見上げると直ぐにハルバートを構える
青色の鎧が飛んでいるのだ
騎士が着そうな立派な鎧の後方の腰付近には鎖の様な物が付いており、ヒラヒラしている
『なんだありゃ』
クズリは片手剣を腰から2本抜くと構える
皆も見た事もない物体に警戒をするが近付いてくるにつれて不気味な飛行音が聞こえるのだ
タツタカはそれを飛行機の音が静かになったかのような音と言うが俺達にはさっぱりだ
その物体が俺達の近くまで迫ってくるとそれはいきなり起きてしまう
首のない鎧の首から何かの発射口は飛び出すとはそれは発光し始めたのだ
何かされると感じた俺は皆に散れと叫び、その場から一瞬で離れると同時に浮遊する正体不明な物体の首から出て来た発射口から鋭いレーザーが放たれ、先ほどまで俺達がいた足場を貫通してから爆発を起こしたのだ
爆風と衝撃波で誰もが吹き飛ばされるが半端な威力じゃない、まるでルルカのデネブ・インパクトに近い威力だ
『皆さん気を付けてください!あれは銃兵器です!ジャムルフィンさんの銀閃眼だと思ってください!』
タツタカの言葉にカールやマルスは嫌そうな顔をしながら武器に闘気を込め始めた
『あの卑怯な技を敵も使うのか!?』
『えぇ!?というか魔物なのあれ!鉄の鎧にしか見えないよ』
カールとマルスは愚痴をこぼしながらも浮遊する鎧の発射口から放たれる先ほどよりも小さめのビームを避けながらマルスは宙を舞うとカールはその場で断罪を発動し、剣を振る
『剣蜂!』
双剣に闘気を込めたマルスは叫びながら舞い上がると鎧の魔物らしき物体に向けて両手の武器を突き出す
鎧はそれを避けようとしたがその前にカールの断罪で発生した斬撃が鎧の肩部付近に命中するが傷一つつかず、少しバランスを崩しただけだったんだ
『!?』
カールは驚くが隙を作れたのは良かった
彼の斬撃が通らなくてもマルスの貫通性能特化の剣蜂ならばいけるだろう
マルスの双剣の突きが目にも止まらぬ速さで鎧に連続して命中するがその攻撃も鎧を貫く事が出来ず、マルスはそのまま発射口を突き付けられると顔を仰け反らせてレーザーを間一髪避ける事が出来た
地面に触れたレーザーは爆発し、砂煙を舞い上がらせる
俺達は吹き飛ばされない様に姿勢を低くしているのが精一杯だ
『なんだよありゃ!!カールとマルスの攻撃通じてねぇぞ!』
バニアルドが驚きを口にすると不気味な鎧は急降下し、俺達を襲い始めた
『ヘルファイア』
ルルカは右手を伸ばすと向かってくる鎧に向けて熱光線を放つがそれすらも鎧は弾き、少々バランスを崩しただけで構わず突っ込んで来た
クズリとバニアルドそしてグスタフが一斉に飛び込んで叩き落とそうとするがそれをさせる暇なく、鎧の両手部分から鎖が沢山伸びると彼等3人を捕まえようとする、クズリは間一髪避けるがバニアルドとグスタフは体中鎖を巻かれてしまい、宙に持ち上げられると直ぐに地面に叩きつけられる
かなり強い力だ、叩きつけられた2人の地面に亀裂が入っており、まだ放そうとしない
『一刀』
『エックス斬り』
『ブーゼスクレイバー』
ヘクターの巨大な斬撃は弾かれ、コルヴェールの×字の斬撃やナッツの浮遊する剣先から放たれる無数のレーザーも全てその鎧は見事に弾いたのだ
これが利かないで何が効くというのだ。俺は銀彗星で加速するとハルバートを使って鎖を断ち切った
鎖の部分は手ごたえがあるらしく、ホッとしたが砕いたことによりグスタフとバニアルドは解放される
『なんだこの魔物は』
コルヴェールがありえない何かを見る目でそう告げるとピピピピ、と鎧から何かが聞こえるとそれは空に舞い上がり俺達をまるで見下ろすかのようにジッとしている
『これどうするんだろうね』
『さっそく理屈通じない魔物なのね』
『流石に笑うしかないでしょ、カールの剣はフラスカシルバー50%も入ってんのよ』
『笑うしかないですねぇ』
モリス、コットン、ミミリー、ナッツが口を開く
俺はあり得ない敵に困惑してしまうが術もダメで技もダメ、ナッツの特殊技もダメならば一定以上の威力をぶつけないと駄目なのかもな
タツタカが手を伸ばしてヘルファイアを連射するが鎧はそれを避けまくるしそれなりに回避性能も高い
1発当たるとバランスを崩し、そこからタツタカが連射するヘルファイアが何度も命中するが貫通することなく、カンカンと甲高い音を立てて弾かれるのみ、彼もそれにはありえない顔をする
『面倒な奴だ』
ゾロアは刀を担ぐと空で傍観している鎧を睨む
両腕の鎖がだらりと垂れていたがそれはまるで手足の様に動き出す
未だに飛行音は鳴り止まないがあの鎧の中から聞こえている、どういう原理だ?本体は中か?
『銀閃眼』
俺は地面を強く踏みしめて鎧に向かって勢いよく跳躍した
流石の速度にこいつも反応出来ない、なんせ結構本気だからな
しかし避けようとする動作が見られるのでハルバートを振りかぶりながらも銀閃眼の強化弾を鎧に当ててバランスを崩すがやはり弾かれただけだな、しかしそれでいい
『おらぁぁぁぁ!』
一瞬の隙にハルバートを全力で振り抜くと鎧は両断され、飛行音すら消えて落下しているが地面に叩きつけられる寸前まで何かバチバチと電撃が体から放出されているのが見てわかる
真っ二つの鎧は地面に落ちるとガシャン!と変わった音を立ててから体中から煙を出し、動かなくなる
死んだかどうかは定かではない
だれも近付こうとしないが俺は地面に着地するとゾロアと共に動かなくなった鎧に近付いた
鎧の中は金属類が複雑に繋がっており、バチバチと音を立てている
『なんだこれは・・・俺も知らぬぞこんな種の魔物は』
俺はゾロアと共に驚愕を浮かべる、他の仲間も俺達の後ろから近付いてくるがグスタフとバニアルドは少しダメージがあるので少し痛そうな表情を浮かべている
『っつってぇ・・・』
『マジなんだよこれ』
2人が愚痴をこぼしているとタツタカは口を震わせながら彼にしかわからない言葉を口にした
『機械、そんな馬鹿な・・・』
鎧の一部にタツタカにしかわからない文字が刻まれており、この物体の名はオメガ・トゥテラという名前だとわかった
それを背にして山を下りながら機械という意味をタツタカから聞くがどうやら彼の時代で生活では欠かせない文明の一つであり、ロボットでの機械は初めて見たと彼は話してくれた
『タツタカさんの世界の機械、それの進化した姿だとしたら答えは一つですよタツタカさん』
『ナッツさん、超科学の作った機械だという事ですか』
『そう捉えるしかないです、戦争の兵器とかそんな類が残っていたのでしょうが先輩の話だと地下シェルターにもその場所を守る防衛する何かがいるといっていたので先ほどののオメガ・トゥテラはその1体ですね』
『あれが沢山いるという事ですか』
『となると事態は深刻です』
ナッツは真剣な顔のまま、皆に聞こえるように話した
『職を作ったのは超科学、ならばその超科学が職の力を防ぐ力を持っていても不思議じゃないでしょう、術も技もきっと通じない』
『物理で倒せってかぁ!?無理あんだろ!』
グスタフが声を荒げて口を開くとルルカが溜息を漏らしてから話し始めた
『その物理も固い素材で出来た鎧を砕けない、となると頼りになるのはジャムルフィンのインダストリアルゴールドで作られたハルバートだけね』
ルルカの言う通りだ、それしかないと俺も感じている
いきなり自分たちの持つ力がここから通じないという事実に誰もが嘘だと思いたくなるはずだ
しかしこれは現実に起きている
『純粋な魔物の俺ならばどうだろうな』
ゾロアはしかめっ面で言い放つ
少し機嫌が悪いようだがタツタカが彼に質問をすると単純な答えが返って来たんだ
『ゾロアさん、魔物ならばとはどういうことですか?』
『解せぬ、俺は人に作られた生命ではない・・・職の力なども借りておらぬから俺は耐性の対象になっているとは考えられん、そもそも人族の文明に魔物が負けるのが少々気に入らぬ、次に出てきたら粉々にしてやる、邪魔をしたらお前等でも容赦せぬぞ』
無駄に殺意を剥き出しにする彼は目を細めたまま誰よりも先を歩き始めた
俺でもその威圧に体がビリビリするが流石に強いなこいつ、まぁ彼のプライドが人の文明に負けることを酷く拒んでいることから発せられた感情と思うがあの鎧の様な超科学の産物が襲ってきたら彼に一度任せよう
『無力か、しかしそうとは言い切れぬ筈だ』
カールは諦めていない気持ちを口にすると俺の肩をポンと軽く叩き前を歩いた
『隙は作れるならば意味はある、皆もしょげるな』
隙を作れるのは大きい、それならば全員出来る事だ
倒せないわけじゃない、誰かが隙を作り、俺がゾロアでダメージを与えればいいだけの事
トドメがさせないという事実にグスタフとクズリは残念そうにしているが今は仕方ない
『私もきっと倒せる』
アルセリアは変な自信を持っている様だがどこからそれが来るのだろうか
聞いてみるか
『アルセリア、どうやって倒すんだ』
『対象の許容量以上の威力をぶつける』
『・・・』
マルスは真横で変な物を見る様に彼女に顔を向けた
もうすぐ森の中という間際でまた先ほどの鎧が上空から飛んで来るのが俺の視界に映る
オメガ・トゥテラという超科学が作ったと思われるその鎧は一気に急降下してくるとゾロアは目をギラつかせたまま誰よりも早く駆け抜ける
俺も彼に追従するかのように銀彗星で加速し、追いかけると前方から低空飛行してくるオメラ・トゥテラは鎧の両腕部分から無数の鎖を伸ばして俺とゾロアを捕まえようとするがそれらを巧みに避けながら対象の目の前に辿り着くと俺は素早く槍を突いて鎧を貫き、それはビリビリと音を立てて鎧の中で小規模な爆発が起きると煙を出して動かなくなる
『ゾロア?』
俺は彼に顔を向けるが彼は頭部から出て来た発射口、すなわち銃兵器を素手で殴り飛ばして吹き飛ばすとバランスを崩している隙に軽く跳躍し刀を頭部から鎧の中に突き刺した
バチバチと音を立てて鎧がガタガタと震えるとこの鎧もまた、鎧内でボンッ!と小規模な爆発を起こして動きを停止させたのだ
『ふん、魔物の真似事が魔物に勝てるか、たわけが』
鎧から刀を抜きとると彼は地面に転がる鎧を蹴ってから歩き始める
『やっぱ凄いですねあの人』
『ナッツゥ、人じゃなくて魔物よ』
『あはは…』
ルルカにツッコまれて頭を掻きながら苦笑いを浮かべる後輩は全員と共に森の中に入る
ようやくと俺はホッと胸を撫でおろすが上空からくるオメラ・トゥテラがくれば先ほどまで岩場を歩いていた俺達は丸見えだったのでやっと空から隠れる事が出来る
モリスやナッツもそれには安心を顔に浮かべるとミミリーは森の中を不思議そうに見回す
ここらはまだ森という感じのする森であるが彼女の警戒心の意味は俺達にもわかる
『耳鳴りが凄いな』
カールの言葉が正解に近い、異様に耳鳴りがするのだ
疲れているのだろうかとマルスは勘違いするがそうではない、何かの影響を俺達が受けているのかもしれない
それを危惧したクズリとゾロアは慎重に進むように皆に声をかけると移動速度を遅め、俺達は森の中を突き進む
『それにしても質が悪い兵器ね』
『わかるわー、職を作った科学が救った防衛兵器なんだから職が放つ技や術の大勢が高いってのが悲しいねー』
『ミミリーちゃんはまだいいじゃない、私なんて術しかとりえないのよ?動く案山子状態よ』
『まぁでも全部が全部そうじゃないって信じよう』
コットンとミミリーの会話を横に俺とグスタフは周りを警戒しながら話しだす
『思いっきりぶん殴ればいいか?』
『お前ならいけそうだな、というかそのギリオンカリバーって大剣ならいけるんじゃないか?それ意外と硬いだろ?』
『鑑定してもらったが未知の物質から出来てるらしいな、まぁなんせ斬った対象の血を吸って仮死状態まで持ってくのも可能だし希望はあるな』
『また超科学兵器が出てきたら頼むぞ、隙は俺が作る』
『頼むぜ?』
『技で振るなよ?普通に物理のみだ』
『わぁってら』
『ナッツも頼む、ルルカの術は強力だから多分超科学兵器にはそれなりに聞くと思うけどもあれに使うには勿体ない』
『わかりました』
『了解よ、私の天術は連発できないから節約しないよね』
彼らと話し終えると一度森の中で小休憩をすることにした
誰もが気疲れしているがまだ昼にもなっていない、殆どの能力が通じないと知った事からの気負いから来ているのだと思うがそれでも俺達は進まなければならない
諦めているわけでは無い、バニアルドも脳筋思想であり『沢山殴ればそのうち凹む』ととんでもない事を口走るがその言葉にモリスは引き攣った笑みを浮かべ、横目で俺に何かを告げて欲しそうな雰囲気を出してくるが俺は助けない、バニアルドのお守はお前だモリス
『超科学の兵器の装甲って何で出来てるかわかりゃいいんだがな、見た感じ俺達の知る物質じゃねぇ』
クズリが木に背中を預けて座るとそう告げる
するとコルヴェールは何かを思い出し、口にしたのだ
『父が小石程度の不思議な物質を魔族領土南海岸で拾った事がある、それは非常に硬く、どんな力を使って砕こうとしても弾かれるほど奇妙な石だったと聞く』
『コルヴェール君、それはなんて石ですか?』
タツタカが首を傾げて聞くと彼は森の中で空を見上げながら答える
『ロブスト・アイアンと名付けたが石というよりも金属だった、俺も見たがフラスカシルバーの武器でようやく割れたのだ』
『となると純度100%のフラスカ武器じゃないと駄目なんですね、誰がそれ持ってます?』
ナッツは全員を見渡すと手を上げたのは彼自身とルルカそしてカールとクズリにコルヴェール
ヘクターは自身の小さな剣を見ているけどもどうやら自分の剣が何で出来ているかわからないようだが俺と戦った時にその剣は折れなかったんだから手を上げても良いと思うぞ?
『まぁ頑丈な敵は気合で砕けって兄貴が言ってたし何とかなるよ』
『おめぇそれシルバだから通じるって思わねぇか?』
グスタフが口を開くとヘクターはニカッと笑い言い放つ
『思ってる!!!!!』
それならいい、いや駄目か
数分、腰を下ろして緊張を皆がほぐすが休まる気配はしない、森の上空をオメガ・トゥテラが5体ほど飛び回っているのだ、まだ俺達は見つかっていないが木々の影に隠れて体を休めるのも一苦労だ
誰もあれとは好き好んで戦いたくはない筈だ
しかし体を隠していても超科学は潜む事を許さない
上空の全ての鎧が動きを止めると俺達の方向に体を向け、鎧の両腕部分から鎖を出し、頭部から銃兵器をガシャンと出してから急降下してきたのだ
『おいおいちゃんと隠れてたぜ!?』
『勘弁してほしいね』
『仕方がない、やるか』
バニアルド、マルス、アルセリアはそう告げると武器を構えた
全然歯が立たないわけじゃない、頑張れば倒せるのだが数は5体と結構厳しい
まさか目的地に入る前に根負けするなんてことは避けたい、倒して自信をつけた方が良いと俺は薄々感じながらも銀彗星で真上に加速しながら飛び上がると急降下してくるオメガ・トゥテラ5体に突っ込んでいった
ピピピと奇妙な音が聞こえると鎧の周りが少し光っている
何かされる前にやるしかないと即座に判断した俺はかまわずハルバートを振り回しながらオメガ・トゥテラを通過するが光のが遅れた2体は鎧を斬ることが出来たがまだ動いている
『チッ、加速か』
さっきの発光は回避性能を向上させる何かかだ
かなり素早く避けたし俺のハルバートから逃げれなかったのは発光が遅かった奴だけだから確定だろう
『アクアレーザー!』
『バキュン!』
コットンが超水圧を放ち、タツタカは可笑しな言葉でヘルファイアを放った
それらが狙うのは俺が攻撃した2体、体勢を立て直した瞬間に術は切り口から侵入すると空中で爆発を起こして同時に撃破だ
俺は残る3体の鎖をハルバートで打ち砕くと、そのまま落下して勢い良く着地をとる
『いって…』
流石に100メートル上空からだと痛い、着地術スキルは偉大だ
オメガ・ドゥテラ3体は鎖が短くなった分、更に鎖を根元から伸ばすと上空からジャキンと音をたて、頭部の銃口をこちらに向けて急降下を開始する
『エグイのがくるぞー!』
バニアルドが叫ぶと上空の鎧は頭部から突き出している銃口から弾を乱射し始めた




