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一度でいいからと望んだであろう世界で  作者: すずはっぱ
第2章 学校編
58/79

47 色々やることとやりたいことがあるなあ

「そういえば、最近はリナ達を見ていないな...」


最近、という言葉で片付けていいのかというほど会っていないが、大丈夫だろうか。

一番前に会ったのは、前回の大会の時か。

元気そうな姿を見たときは僕も安心した。良いか悪いかはわからないが、みんな変わらなかった。

特にリナが。


「これで久しぶりに会って誰ですかとか言われたら立ち直れれない気がする」


特にリナだ。今までが今までだったがために、突き放されたら絶対に廃人になる。

なんか、お土産とか用意していた方がいいだろうか。

例えば...うーん、何も思いつかん。


周りを見渡す。

今は、いつだかにあるイベントに向けて生徒全員がこの草原に集まっている。

この学院の生徒は何人通っているのかは忘れたが、草原にはほぼ全生徒が集まっている。

この草原は学院が所有している土地だが、でかいにもほどがある。

クイズに出る生徒は学院に残っているにしても、生徒ほぼ全員だぞ...。


「東京ドーム何個分かな...いや、東京ドーム行ったことないけどさ」


よくテレビで見かけた、『東京ドーム○個分』みたいなのは、実際に行った人か、大きさを想像できる人だけで、知らない人は『ふーん、よくわからないや』状態なのだ。

ちなみにこれが僕だ。


おっと、思考がそれた。


「お土産何がいいかな...」

「お土産?」

「あ、ヒジリ」


草原に寝転がっていると、汗をタオルで拭いているヒジリがやってきた。

そうだ、ヒジリなら何か知っているかもしれない。少なくともここに1年はいたはずなのだ。

この国特有の何かを、ヒジリなら知っているはずだ。


「ねえ、ヒジリ、何か良いお土産とか無い?」

「あるにはあるけど、今はそんなことしている暇はないでしょ。ルノウが出てくるんだから、少なくとも私は全力でいかなきゃ」

「...そっか」


ダメでした。

もうあれだ。お金はあるっていうか作り出せるんだから、自分で見に行こう。そこで、3人それぞれに似合うアクセサリーとか買ってあげよう。

それで許してもらおう。何をかはまだわからないが。


「よし、そうと決まれば」

「特訓ね」

「...ヒジリはね」


僕は用事があるから抜けさせてもらうよ。


「え、アイラもでしょ?」


抜けようとしたら、ヒジリに肩をがしりと掴まれてしまった。

真顔で肩を掴むのはやめてほしい。なんだか肩から聞こえちゃけない音が聞こえそう。

このまま何も言わずに耐久をしていたら僕の心の中の肩が折れちゃいそうだったので、仕方なく付き合うことに。

まあ、仕方なくも何も、正しいのはヒジリの方なんだけど。


「さ、今日は連携技の練習よ」

「うん、それはいいんだけど、僕達2人でやるの?」

「何言ってんの。リースは使えないし、アリスちゃんにそんな危険な真似させられないでしょ」


余談だが、アリスはサンバール先生のクラスの生徒に可愛がられている。主に女子に。

もちろん、男子も寄ってくるのだが、変な奴がいないか心配なので、男子の相手は僕がしている。

これでアリスには誰も男子がいかなくなったので、僕の隠れた才能があるんじゃないだろうかと疑うレベルだ。

だが、なぜかアリスに行くのを阻止するはずが、男子が最初から僕の方に来て話すもんだから、女子がもしアリスに犯罪すれすれな行為をしていたら止められないという焦燥感があるのが最近の悩みだ。

もしかして男子どもは、僕をなんとかしたらアリスと話せるとでも思っているんだろうか。


おっと、また話がそれてしまった。


「ま、確かに」


アリスの実力が今のところ不明な以上、いろんな人が見ている中で実力を測るというのは、相手に情報を与えることになる。

いつやるのかは知らないが、そんな短時間で強くなれるものじゃないからな、普通。

普通はね。


「そういえばヒジリ、イベントはいつなの?」


僕がそう聞くと、ヒジリはため息をつきながら肩をすくませた。

なんだその反応いらっとするな。


「そんなことも知らないの? あと3日よ」

「短っ!?」


それしかないなら、他のところを偵察するぐらいなら、自分たちのパーティを強化した方がよっぽどいいだろう。

なら、アリスの実力を見るなら、今のうちだな。


「アリスー」

「よんだ?」

「...もう驚かないからな」

「えー?」


再び足元からひょっこり出てきたアリスだが、さっきと似たような状況なら誰だって察しがつく。

2度は騙されない。


「さて、アリス、少しアリスの訓練をしようか」

「くんれんならやったよ?」

「え、どこで」

「あっち」


何から始めようかと考えていたら、アリスはとんでもないことをいいながら、とんでもない方向を指さしながら言った。

今アリスが指でさしている方向には、総合力ならこの学院トップと言われている(らしい)1組だ。

なぜあっちは数字で表されているのに、僕たちのクラスには無いのか。

もともと、僕達のいるクラスが特別クラスだったのだ。


現代のクラスに進学校や進学クラスがあるように、このクラスもそんな感じだったんだとか。

だけど、僕と一緒に来た3人が特別クラスになったため、このクラスは特別クラスではないが、普通のクラスでもないという状況になり、クラス名が無いまま今日まで過ごしてきたんだとか。


それはともかく。


「それで、あっちで何してきたの?」


向こうを見る限り、今は全員が座って何かを話しているようだが...。


「うんっとね、あそんできた」

「遊んできた?」

「うん。いろんなのをだしてたから、それをぷちぷちしてきた!」

「...」


つまり、あれだろうか。

出していた、というのは魔法だろう。んで、それをぷちぷちつぶしてきたと。

もしかして、今話しているのはアリス対策か?

確かに、自分たちの魔法を9歳の女の子につぶされては、練習をするどころの話ではないわな。

しかも、それをしてきた本人が『遊んだ』と言っているのだから、軽々としてきたのだろう。

悪魔の子だ。


「それで、ますたーともあそぶの?」

「いや、違うことをしようか」

「ちがうこと?」


アリスの実力はわかったので、アリスとフリスビーで遊んだ。

アリスはとっても走るのが早かった。

PCで文字を打っていると、学校の宿題はPCで出来たらいいのにって思っていたのを思い出します。

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