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一度でいいからと望んだであろう世界で  作者: すずはっぱ
第1章
20/79

10 いざ、次の国へ!

※戦闘描写とか心理描写とか苦手なので、読みにくかったらごめんなさい

上手く表現できるように頑張ります。

「……なんだかんだ、2か月暮らしたのか」


現在、スヴェールから出て数kmのところで、今後の予定を話し合っている。

道は舗装されており、このまま真っ直ぐいけば別の国へと辿り着きそうだが、それでいいのかの確認中だ。

ただ、向いている方向が、ちょうど皆の奥にスヴェールが見える位置なのだ。


2か月。

1つの季節の半分くらいの期間だが、知り合いもいた。

挨拶もしないで出ていったのは少し気がかりだったが、冒険者はそういうものだと理解してもらいたい。


「……どうしたの?」

「いや、少しね」


ともあれ、今はそんな奴のことより、この3人の方が大事だ。


僕と同じ銀髪で、少し抜けたところもあるがそこがまたかわいい美少女のサリナ。


黒髪で、元気はつらつだが、後先を考えないユサ。


青髪で、物事をしっかりと考えられるが、それゆえに躊躇ってしまうことがあるリナ。


この3人が、今の僕の家族だ。

前の家族に胸を張って自慢できる。

どうだ、かわいいだろ、と。


……いや、実際にそんなこと出来たとしても、それでどうしたって感じなんだけど。


「このまま真っ直ぐ行くと……サズリアって国がある」


サズリア。

ロキ・サズリアが統治する国で、統治している者の方針なのか、この国では実力主義らしい。

それがどうしたと思うかもしれないが、平民も貴族も関係ないと言えばわかるだろうか。

全てが武力で解決するのだ。

三権分立なんて知ったこっちゃないって感じだな。

裁判もどっちが強いかで決まると聞いた。


誰からかって?

近所のおっさん。


「まぁ、修行場所には持ってこいな場所だと思うけど、どうする?」

「……アイラが行きたいなら」

「全員ぶっ飛ばす!」

「ご主人様の行くところが、私の行くところです」


ちなみに、サリナは相変わらず自分の意見を言わない。

たまに言うとしても、『眠い』とかだ。


ユサは、取り敢えず倒したがる。

この国の出身なんじゃないかってぐらい戦いたがる。


リナは、なぜか僕をご主人様呼ばわりする。

それに影響されたのか、最近はユサもご主人様と言い始めた。

いや、呼び方指定してないからいいんだけどさ。


……そっか、親ポジションではなく、姉ポジションでもなく、ご主人様ポジションだったか。


まぁそれはいいや。


「……異論が無いならいいや。次の国にサズリアに決定!」

「……ん」

「楽しみ!」

「ご主人様に尽くします」


リナはなんか違うような……

まぁいいか。

メイドさんも必要だよ、うん。


さて、サズリアのことについてだか、先程まとめたことに加えて、思い出したことがある。

治安は良いらしい。

所構わずバトルという訳ではなく、学校というものもあり、決闘というシステムもある。

決闘の細かいルールは分からないが、そのおかげでストレスが無く、治安か良いことに繋がっているのかもしれない。

あとは、国王の人望、とか。


「ユサにはぴったりな国だよなぁ」


その国に永住することは無いだろうが、拠点は置いた方がいいだろう。


移動スキルと他のスキルをうまく使えば、別の国へと瞬時に移動できそうだし。


「それじゃあ、移動しようか」

「……ん」

「おー!」

「わかりました」


そして、移動ついでにレベリングのようなことをしていく。


この世界にはレベルという概念はあるにはあるらしい。

が、ギルドカードにはなぜか表示されない。

そもそも、僕の能力ステータス値が変わってる時点で何かおかしいとは思うが。

もしかしたら、僕が関わったらおかしくなるのかもしれない。


ちなみに、身分証明書には、僕のレベルは表記されていない。

他の3人のレベルは、サリナが15、他2人は1らしい。


今度女神様が夢に出てきたら、その時にでも聞いてみよう。


「まずは、武器だよね」


武器について考えていたことがある。

それは、最初からとんでも武器を与えるか、普通の武器、もしくはへんてこな武器を与えるか。

もし普通の武器を渡した場合、それが通用しない敵がいるかもしれない。

その時を考えると、とんでも武器を持たせた方がいいかもしれないが、それだと成長がない気がする。


……自分のことは棚に上げて考えないと、考えられないじゃん?


馬車は持っていないので、次の国まで歩いて向かう。

例のごとく、食料等はアイテムボックスだが。


僕の数歩先をユサが歩いている。

ユサには何が合うだろうか?


身長は130cm。

年齢に比べて大きいのか小さいのか分からないが、リナも同じくらいなので、この世界では普通なのだと思う。

最近はバカみたいに食べているからか、筋肉もしっかり付いてきた。

筋トレはしていないはずだが。


さて。


何を持たせようか。

将来的には大剣を持たせるのがベストなのだろうか。

いや、取り敢えずロングソードでも持たせておいて、様子を見てみようか。


……やっぱり、好きな物持たせようかな。


「そうなると、色んな種類の武器を作らないとな……」


元の世界でラノベを読んでいたとはいえ、知っている武器は少ない。

なんちゃらかんちゃらオンラインとかで見たことはあっても、名前が出てこないようなものも多い。


「……」


まずは、普通の片手剣。

特に素材にこだわるつもりは無いので、銅で作る。

素材を同じにして、他の武器も作る。

長剣。両手剣。細剣。斧。ハンマー。短剣。


「……こんだけあれば十分だろ」


前を歩いてるユサを呼び寄せる。


「どうしたの?」

「いや、どの武器を使いたいかなって」

「選んでいいの、ご主人様!?」

「うん、好きなのを選んでいいよ」

「わーい!!」


ユサは飛び跳ねて喜ぶと、僕に抱きついた後、地面に置いた武器を物色し始めた。

その際に、リナにも言っておくのを忘れない。


「リナ、君も選ぶんだ」

「わ、わかりました」


リナは喜ぶ、とは違うような反応をしたが、ぺこりとお辞儀し、ユサと一緒に選び出した。

さて。


「サリナ、少しいい?」

「……?」


技術的な経験値なら、この中じゃサリナが1番だ。

僕はスキルのおかげでそれっぽく剣を、刀を振れるだけで、練習をしてきたわけじゃない。

理解が出来ていないのなら、教えることなんて出来ないはずなのだ。

より詳しい技は、サリナがいつも使っている武器に限られてしまうが、パーティでの戦闘の際の立ち回りも、知っているはず。


それに何より、僕も知っておきたい。


そのことをサリナに伝えると、快く了承してくれた。


「……ん、わかった。任せて」

「頼むね」


快く、だと思う。

あまり表情が動かないからか、サリナの感情がよくわからない。

そのうち慣れると思う。


……慣れたらいいな。


「さて、選び終わったかな?」


2人の元へと戻ると、ユサは選ば終わったのか、こちらを向いていた。


「私、これ!」


ユサが手にしていたのは、長剣。

まぁ、予想通りと言えば予想通りか。

だが、長剣は、子供には少し長すぎるような気もするが……。


「なぜそれを?」

「これがちょうどいい!」


さいですか。

まぁ、僕は反対はしないさ。


「わかった。大事にするんだよ」

「わーい!」


ユサはそう言うと、長剣に抱きついた。

……鞘も作っておかないと。

大事な体に傷が付いたら困る。

もし付いたら跡が残らないように治癒するけど。


「私は、2つ持ちたいです」


そう言ったリナが持っていたのは、短剣だった。

全部1つずつしか作っていなかったから、もしかしたら長剣を持ちたかったかもしれないが……。


「長剣は、持たないのかい?」

「……ご主人様は長剣を持ってほしいのですか?」

「いや、リナの好きなのを選んでほしい」

「……なら、私はこれを2つ持ちたいです」


ふむ、2つ、か。

それには理由があるのだろうか。


「武器が1つでは、不安なのです」


不安?


「つまり、どういうこと?」

「1つは、敵を倒すために、もう1つは、ご主人様を守るために使いたいのです」


なるほど。

……すごい愛されてるな、僕。

愛されてるって言っていいんだよね、これ?


「そっか。わかった、もう1つ用意するよ」

「あ、ありがとうございます、ご主人様」


そう言うと、リナはようやく歳相応の笑顔を見せた。

やっぱり、女の子は笑顔が似合うね。

サリナは、クールビューティって印象を受けるけど、意外と抜けてるからなぁ。


「さて」


ご主人様思いなリナには、少し良い武器を渡そう。

イメージするのは、強固で、以上に斬れ味の鋭い短剣。


ポンッ。


「はい、これ」

「え?あ、ありがとうございます」


突然僕の手元に現れた短剣に驚いたのか、目を白黒させながら、受け取るリナ。

あ、ちゃんと鞘は付けてるからね。


「あ、これも」

「これは、短剣を入れるものですね」

「うん、そう」


さっき渡した分だ。

もしサイズが合わなければ、新しいのを作ればいい話だ。


ただし、このとんでも武器に部類されるであろう短剣を渡すにあたって、1つ約束事を作らないとな。


「リナ」

「は、はい」

「さっき新しく渡した短剣だけど、気合を入れて作ったから、かなり斬れる。人に向けて使わないことが絶対条件だ。守れるか?」

「ご主人様がそう仰るなら」

「よろしい」


流石に使うな、とも言えないし、殺っても問題無さそうな奴なら許可は与えるけどさ。


……僕?

基本僕は誰も殺さないし、殺せないと思う。

この世界の人間は、殺すという事について考えが軽い。

元日本人の僕は、そういったこととはかけ離れた平和な世界で暮らしていたのだ。

今でさえ魔物を殺すのは若干の抵抗がある。

スキルのせいでその気がしないが。


「さて、魔物でレベリングだ」


実は、スヴェールからサズリアへと行くには、間に巨大な山があるため、迂回しなければ行けない。

この山はスヴェールでのギルドの依頼でなんどか来たことがあるが、あまりいい思い出はない。

自身の能力ステータスに振り回されたのもこの森だ。


だが、この森は初心者育成には向いているようで。


「サリナ、軽く教えて貰っていい?」

「……ん、わかった。2人とも、こっち」

「はい!」

「ご主人様は、どうされるのですか?」

「あ、僕も行くよ」


2人の成長は僕も見ておきたいし、もし僕のスキルの中に、『僕の仲間の成長効率がアップする、しかし有効範囲が限られている』なんてものがあったら困るし。


使えるものは使っておきたい。

もしあればだが。


例えば。


「……うっ」

「あっ」


サリナがこうやって転ぶとする。

これで何度目だろうか……。


急いで駆け寄る。


「見せて」

「……ん」

「……治癒魔法『リカバリー』」


『リカバリー』は、部位の欠損等を治す治癒魔法だ。

今回のサリナの怪我は……まぁ擦りむいた程度だが、皮膚の再生を促すより、治してしまった方が早い。

まぁ、その再生を高速化する魔法もあるんだが、そんなの二度手間じゃないか。


高速化させるにも限度があり、再生を促してからじゃないとすぐには治せない魔法と、1発で治る魔法なんて、選ぶ程のことだろうか。


答えは否だ。


使う魔力量も倍近く違うし、何より、そんな手間かけてるなんてダサいのなんの


「……もう治った」

「あ、ごめん」


触れていた膝から離れる。


どうやら、ずっと触れたままだったようだ。

全く、せっかく瞬時に治したのに、これじゃ格好がつかない。

誰のせいだって?

こんな説明させた君の……僕は何を言ってんだ。


「これじゃ二重人格者だよ……」

「……?」

「あ、いや、なんでもない」


立ち上がり、少し前で立ち止まっている2人を見る。


「ご主人様ー?」

「どうかされましたか?」


ユサはその場で体重負けしているような長剣を振り回している。

……素振りのつもりだろうか。

というか、あの長い髪は今度切ってあげよう。


「ご主人様、私に出来ることがあれば……」


リナは、僕がそっちを向いたと同時に、こちらに走ってきた。

短剣は2本とも腰に差しているので、身軽そうだ。

その軽い足取りのおかげで、綺麗な青髪が左右に揺れる。

うん、良いね。


「いや、大丈夫。……魔物がもうすぐで来そうだし、それの準備をしておいて」

「は、はい」


リナにそう言うと、震える手で短剣を掴んだ。

……まだ早いよ。


「さて」


魔物がもうすぐ来る、というのは、感応スキルのおかげだ。

そいつがどんな魔物なのかは、空間スキルを使えばわかる。

さて、どんな魔物だろうか。


「……こいつは」


前方約100m。

亀のような、というかまるっきり亀な魔物が1匹いる。

名前は、タートルタートル。

なんで2回言うのか。よほど大事だからだろう。

タートルが。


この魔物の特徴は、異常なほど硬い甲羅だ。

並大抵の武器では、弾かれるどころかこちらが壊れてしまう。

拳で殴ろうものなら骨はポキポキ折れる。らしい。


ちなみに僕で試してみたが、甲羅がポキポキ折れた。

刀で斬ったらスパスパ斬れた。

豆腐を包丁で斬った感覚に近いが、それよりももっと抵抗が無い。


ならば、どうやって倒すのか。

甲羅と足の間に隙間があるらしく、そこに剣をか何かをぶっ刺すらしい。

やったことは1度もないのでわからないが、タートルタートルは足が遅いことでも有名だ。

簡単に刺せるだろう。


「サリナ、タートルタートル」

「……ん」


指でタートルタートルがいる方向を教えておく。

これであとは、任せて大丈夫だろう。


「……タートルタートルは、甲羅がとても硬い。普通にやっても太刀打ち出来ないから、足との隙間を刺して倒す」

「なるほど!」

「は、はい」


ユサはふんふんと聞いているが、反対にリナは不安そうだ。


いや、初陣はこれくらいの方がいい。

ユサはいつか取り返しのつかない失敗をしそうだ。


……言っておいた方がいいだろうか……。


「いや、失敗はさせた方がいいだろう」


1度、痛い思いをさせることが重要だ。

僕がいるからどんな傷でも治せるけど、そのせいで、危機感が薄れていくのは、指導者の失態だし、そんなことしたくない。


彼女たちが独り立ちできるように成長させないと。

あと、奴隷だからちゃんとした身分もそのうち与えないと。


というわけで。


「……ユサ」

「がってん!」


タートルタートルが現れたので、サリナはまずユサにやらせるようだ。

ユサは長剣を両手で握りしめてタートルタートルに振り下ろす。


「潰れろ!」


んな物騒な言葉使っちゃいけません。


いや、そこじゃなかった。


「んな!?」


ユサがタートルタートルに振り下ろした長剣は、弾かれるどころか粉々に砕け散った。

……そうか、弾かれないぐらいの力はあるのか。

というか、服装もどうにかしてあげたいな。

見えちゃいけないところが上も下もチラチラ見える。


「……次、リナ」

「は、はい!」


リナが装備している短剣は、片方は僕お手製のとんでもシリーズだ。

それで斬ればまず傷一つつかずにタートルタートルを殺せる。

だが、斬れない方の短剣を右に持ち、それを後に構える。

斬れる方は左に持ち、前に構える。

ふむ、利き手は右か?


「……いきます!」


リナが姿勢を低くし、走り出す。

ふむ、スキルは無いのに経験はありなのか?


走る速さも中々のもので、あっという間に短剣の射程に入った。

そのまま、右手を振り抜く。が。


「……っ!」


カインッ、と軽い音を立てて弾かれたその短剣は、欠けはしたものの、折れはしなかった。

当て方が上手いのだろうか。


「なら!」


リナはそれならと、弾かれた勢いそのままに回転し、左手の短剣で斬りつける。

すると、タートルタートルは、甲羅ごと真っ二つになった。


「……」

「……アイラ」

「……ごめんなさい」

「えーっ、なにそれすごーい!」


やりすぎたか。

まぁいい。

これで、僕のお手製武器の威力を改めて知り、話をちゃんと守ってくれるだろう。

そういうことにしておこう。


僕の刀?

今はアイテムボックスの中だよ。

危ないし。


「……取り敢えず、服作ろうか」

「……服?」

「うん、今のままだと、良くないかと思って」


戦闘中に前線に単身で送り出すつもりはないが、もし僕がすぐに回復できない状況ができた場合、できるだけ傷がつかない状況を作りたい。


「服なんて、私たち奴隷はこの服が標準で」

「いや、僕が気にするんだよ」

「……ご主人様がそう仰るなら、私からはもう何も言えませんが……」


さて、作るとなると、どんな服がいいかな。


「……まぁ、作るとしても今は作れないか」

「……場所が場所」

「だよねぇ。まぁ、この森を抜けたら、歩く片手間に作るよ」


……だめだ。

いい感じのイメージが湧かない。

あ、いや、リナは決まった。ゴスロリだ。


「……?」


リナを見ながら服を考えていると、リナは肩を震わせながら周りを見始めた。

そのまま僕と目が合うと、こちらに駆け寄ってきた。


「どうかしましたか、ご主人様?」

「あ、いや、なんでもないよ」

「そうですか、わかりました。何かあればご申し付けください」


そう言うと、リナは元の場所へ戻って行った。

さて、2人のレベリングを兼ねながら、さっさとこの森から出ようか。


ユサには動きやすい服をプレゼントしよう。


「あ、タートルタートル」


そんなことを考えていたら、目の前の草むらからタートルタートルが飛び出してきた。


野生 の タートルタートル が現れた!


「ちぇぁぁぁああああ!!!」


ユサ の 大木フルスイング!

……あ、ごめん、新しいの渡してなかったね。


「_______!!」


タートルタートル は飛んでいった!


ふと、僕はとある有名な歌とロボットのアニメを思い出した。

とんでっけ〜。







結局、森の中ではタートルタートルしか会わなかった。

色んな魔物とやらせて、今のうちに経験させておこうと思ったのだが、そう上手くは行かないようだ。


さて、それはともかくだ。


森を抜け、元の舗装されている道へ合流したので、途中で通りかかるかもしれない馬車の邪魔にならないよう、端によりながらカードを見る。


見ると言っても、僕自身のではない。

2人のカードである。


「さてさて」


───

ユサ(10) Lv7

【アイラの奴隷】

〈スキル〉

長剣スキル Lv1

体幹スキル Lv2

───


ふむふむ、いい調子かもしれない。

体幹スキルが既にLv2なのは、多分森の中で木の枝の上をぴょんぴょん跳ねてたからであろう。

僕はバランス感覚は普通なので、そんなことはしないが。


───

リナ(10)Lv15

【アイラの奴隷】

〈スキル〉

短剣スキル Lv5

機動スキル Lv2

縮地スキル Lv1

───


え、なにこの子。


「強ない?」

「……?」


思わず口から漏れるのを聞いたサリナが振り向いたが、なんでもないと手を振っておく。


……えっと、これ普通なのかな。


さっきまでスキル1つも持ってなかったのに、森を抜けたらこれって、中々に優遇されてるじゃないか。

いや、優遇されてる度合いなら僕の方が上だけどさ。

というか、Lv上がるの早。

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