0-1 出発の前に
肩に触れた瞬間、目を開けていられないほど眩しい光が僕を襲った。
そして、浮遊感。
「……なんぞ……?」
先程とは打って変わって黒……を基調に青が混ざった色の空間。
しかし、目を開けているはずなのに何も情報が入ってこない。
「……申し訳ありません。」
そこで、後から声をかけられた。
透き通るような声。
例え過去に聞いたのが1回でも、忘れることはない声。
後ろを振り向くと、期待通りの人が____
「誰だ、あんた」
「えっ、いえ、先程私の肩に触れましたよね?」
「いえ違います別人です。」
「えっ」
「えっ」
はて、この人はどうしてもあの超絶美人の人と同一人物と言い張るのだろうか。
見た目は確かに似ている。
だが、なんというのだろう。
あの人が纏うオーラが1段階グレードダウンしているのだ。
「……コホン。申し訳ありませんが、事故とはいえあなたを死なせてしまいました。こんなこと、起こしてはならないのですが……」
「えっ、死んだ?」
「はい。」
まだヤったことすらないのに?
「……ええ、そうです。」
しまった、思考を読まれている。
そんなこんなで、その人の話をまとめるとこうだ。
この人は女神。名前は訳あって伏せるが、僕の味方だという。
僕を不慮の事故で殺してしまったから、別の世界にチートな能力を持たせて転生させてくれるらしい。
ハーレムでもなんでもし放題というわけだ。
「これで、お許し願います……」
「いや、転生する前に僕が最後に見たあの子、あの子をここに」
「……ですから、あの子は私が変身したもので」
「あーまたそうやって嘘をつくんだもんなぁ〜女神様ってそんななんだなぁ〜」
「……わかりました、ではご覧に見せましょう。」
「えっ」
突然女神様の体が弾け、弾けた光の粒子が再び集まって姿を表したのは、あの時の美少女だった。
「……オーマイゴッドファザー」
「いえここは私の空間なので降臨も何も無いのですが。」
神様は人間界にご精通のようだ。
そんなことより!
「結婚してください。」
「ごめんなさい、私女の人と結婚する気は無いので」
「えっ」
自分の体をぺたぺたさわるが、しっかりとした男らしい筋肉、股間につくアレ、女の子っぽいものは確認出来ない。
「あぁ、言ってませんでしたね。あちらでは女の子として生活してもらいます。見た目は超絶美少女にしておきますね」
「ちょ、ちょっとまてやぁ!」
「では、望まれたお姿も見せましたし、別世界へいってらっしゃいませ」
突然浮遊感が襲ったと思えば、そのまま垂直落下式し始めた僕の体。
「くそっ、ちょ、まてやぁぁぁぁあああああああ!!!!!」
果てしなく落ちていく僕の体。
さて、どうしたものか。
「……こうなったら、百合を目指そう。」
そう、作るはハーレム。
それも、自身は女、周りも女で囲むというもの。
「これで、女の子同士でしかできないイベントを体験する!」
そしてチートをもってして寄ってくる男どもを1掃!
「よし!待ってろ異世界ライフ!」




