第97話 再生能力!? ゴブリンの抵抗
「な、なんだこの光は!!」
レッドキングゴブリンは、俺の聖槍に驚く。
「それは俺の怒りと悲しみと……絶望だああああああああ!!」
「んなアホなああああああああああああああ……!!!」
0.02秒で到達した槍は、レッドキングゴブリンのブヨブヨのお腹を貫く。柱のような光が宇宙まで走っていく。まるで流れ星だな。
「これで勝ったろ」
「く、くそ……!! くそがああああああああああ!!」
「なっ、まだ動けるのか……お前!」
「俺は“レッドキングゴブリン”だぞ。普通の雑魚ゴブリンと一緒にされては困るんだよ!!」
大きな穴が開いていた腹が塞がる。
傷を再生しやがった!! 嘘だろ、あんな再生速度……ハッキリ言って魔王レベルだぞ。
いや……まてよ。
魔王?
魔王といえば、ルードス。
魔王といえば、次期魔王計画・ファクシミリ。
そして、魔王因子!!
そうか、分かったぞ!! 全ての謎は解けた。あのキングレッドゴブリンは、魔王因子を受けているんだ。だから、通常のゴブリンより――強い。
「くそっ!!」
「アウルム様! ここは、あたしが防御スキル『スクトゥム』で壁となりましょう」
カルニが突っ込んでいく。
[スクトゥム]
[スキル]
[効果]
防御スキル。
あらゆる物理・魔法攻撃を50~80%防御する。三秒毎に『オートヒーリング』を行い、HPを中回復する。
今は、カルニに任せよう。
「わざわざ女が突っ込んできやがったか! ……って、お前は! 魔王の秘書・カルニフェクスだろ!! この裏切者があああああああああああ!!!」
「なんとでも言いなさい。今のあたしは、アウルム様の所有物ですから!!」
カルニのヤツ、なんて言い方をするんだ!! なんか語弊があるぞ、それ。
「な、なんだと! 羨ましい!! アウルム、やっぱり貴様を許せん! そもそも、美人メイドに美人聖女ぉ!? ふざけんな!!」
「お前がふざけんな! 俺の仲間には指一本触れさせん!」
俺は今の内にフルクの方へ。
支援魔法を全開で受け取った。
「グロリアスブレッシング、グロリアスアジリティ! あとグロリアスヒールも!」
「ありがとう、フルク。俺のステータス補正が倍増した。体力も回復したし、これでまた動ける」
「アウルムさん、無茶だけはしないで下さいね」
「ああ、分かっている。マルガ、フルクを頼むぞ」
忍者のように接近してくるマルガは、フルクをおんぶした。
「こちらはお任せください、主様。わたくしはたいしてサポートできませんので、これくらいしか……」
「いいや、十分すぎる。これで気兼ねなく俺は戦闘に集中できる。マルガ、お前がいるから、フルクの安全が保証されているんだ、誇っていい」
「ありがたき、お言葉」
マルガは、フルクを連れて距離を取った。よし、それでいい。これで俺は全力の【レベル投げ】が出来る――!!
覚悟しろ、このブタ野郎!!
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