第75話 物々交換・魔導砲を手に入れた
――EXダンジョン・第三エリア――
カルニの防御スキルで特攻して貰い、俺はその隙を狙って召喚の元になっているらしい『十字架』を破壊。元を断った。
すると、スライムは召喚されなくなり、敵の数は減っていく一方となった。これにより、第三エリアはほぼクリア。
「助かったよ、カルニ!」
「いえいえ、これくらいなら耐えられます。フルクさんの支援もありますし、なんとかなりそうですね」
鉄壁『スクトゥム』がこれほどの防御力を誇るとは。あのS級聖剣のダメージを受けても物ともしなかった。さすが魔王の秘書。いや……もう俺の、勇者の秘書だ。
「カルニさんがいるお陰で、アウルムさんが攻撃に集中出来るようになりましたし、最高ですね」
「その通りだ。でも、フルクの支援も助かってる。もちろん、マルガもな。お前のアニムスも最高だ」
「いえ、わたしはそんな……」
謙遜するフルクは照れていた。
一方、ずっとアニムスで補助し続けているマルガは「後でキスしてください」と真面目な顔して言った。
「するかッ!」
――とにかく前へ進む。
アイテムも回収していく。おぉ、今回は量がすげぇな……第一、第二エリア以上のドロップ数。これほどのアイテム数とは思わなかったな。
「聖剣、聖なる盾、兜、鎧、ガントレットなど……これは、ホーリーエンチャント用の武具ですね」
と、カルニが不思議な事を言った。
「ホーリーエンチャントって……あの?」
「そうです。デウス・エクス・マキナで可能なエンチャントです。低確率で凄い能力が付与されるそうですから、もしも当たり効果が引ければ高く売れるでしょう。ラッキーなのは、これがどれもS級アイテムである事です。S級の場合、良い効果が付与されやすいらしいのですよ。なので、このような武具は初めて故、恐ろしい効果が付与されるかもしれませんね……」
「へえ! そりゃ面白い。効果をつけて高く売りつけるか……。これで爆益だな。よし、何ならデウス・エクス・マキナの魔導砲と物々交換してもらうか」
結構名案ではないだろうか。向こうのデウス・エクス・マキナも防衛力が欲しいとか言っていたし。
――それから、第三エリアをクリアした。
「……ついに終わったか。ありがとう、カルニ。君がいなかったら、ここを攻略できなかった」
「いえ、攻撃は全てお任せしていましたし、本当に凄いのはアウルム様です。もし、敵対していたと思うと……ゾッとしています」
俺の方こそ彼女と敵対しなくて良かったと思う。こんな防御力を持つ相手とまともにやりやったら、いつまで経っても決着はつかなかったかもしれん。
第三エリアをクリアしたので、今日は一旦、屋敷へ戻った。
◆
――三日後――
屋敷内の庭でのんびりしていると、マルガが慌てた様子で走って来た。最近、慌ててやってくるヤツが多いな。
「え……デウス・エクス・マキナが無条件で第三エリアのアイテムと魔導砲を交換してくれるって!?」
「ええ、見たことのないS級アイテムに驚かれていました。エンチャントはしなくていいので、是非にとの事でした。寧ろ、これからも供給をお願いしたいと頼まれましたけど」
マルガがそう報告をくれた。
マジかよ。
いっぱい拾えるし、全然アリだけどな!
「わ……分かった。頼むよ」
直ぐにとマルガは戻った。
隣に座っていたフルクが「良かったですね」とつぶやく。本当だよ……本来なら、一門につき1億セルを支払う予定だった。それが物々交換でいいとか、やばすぎでしょ!
魔導砲の威力は絶大と聞いている。あの帝国ですら採用している最新兵器。そんなモンをフルクトゥアトに設置しまくれば、襲来してくるモンスターもイチコロだ。
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