第71話 フルクトゥアト
新しい国の名はフルクトゥアト。
四人の皇帝も決まった。
「それぞれの都市を四人が管理するわけですが、俺がもちろん『EXダンジョン』です。ここの名称もそろそろ変えようと思うので、オムニブスとします」
これで『オムニブス』、『イニティウム』、『パルウァエ』、『カリブルヌス』と正式に四分統治となった。
「EXダンジョンの名がオムニブスですか、いいですね」
フルクから賛同戴き、俺は満足する。
ずっとEXダンジョンっていうのも、アレだったからな。けど、問題はここからだ。
「皆さん、これにて建国宣言は終了しますが……また魔物が攻めてくるかもしれません」
「なに!?」「またか」「伯爵は倒したんじゃ」「嘘だろ!」「まだ脅威がいるのかよ」「村が襲われちまう」「都市だろ」「うむむ……」
俺は最近あった事実を話した。
「サフィラス伯爵の息子……ルードスという男が魔王だったのです。彼はこれから力をどんどんつけて魔物を使って襲撃してくるはず……。国の平和の為にも一気に強化し、防衛力を高める必要があります。そこで、まずはこの前のようにS~SSS級武具を使って下さい。幸い、俺のEXダンジョン『オムニブス』からたくさん武具は取れます!」
「なるほどな、そりゃ名案だ」「ダンジョンがある限り、我らは無敵」「魔王など恐れる必要はない」「そうだ、最強の装備がある」
けど、魔王の件だけじゃない。
もうひとつ重要な話があった。
「皆さん、残念ですが今後……『カエレスエィス帝国』も敵になるかもしれない」
「帝国が!?」「なんですって!?」「おいおい、あの世界最大の帝国が敵に?」「終わった……」「マジかよ」「無理だろ……」
帝国の名を出した瞬間これか。
それでも導くのが俺の役目だ。
「大丈夫。これから共和国に話を持ち掛け、同盟を組むつもりです。俺には将軍の知り合いがいましてね。お任せください」
「おおおおッ!」「メディオクリタース共和国か」「あそこの将軍と言えば、建築家でもあるモエニアか」「へえ、そりゃ凄いな」「共和国と同盟が組めれば希望はあるか」「さすが勇者様だぜ」
なんとか場は収まった。
良かった……モエニアと関係を持っておいて。あの人なら、話が分かるはずだ。今日にでも共和国へ行って話を持ち込むぞ。
「では、これにて解散とします。各自、都市の強化をし、防衛力を高めて下さい。俺もたまに視察に向かいますので」
防衛の為の資材、設備はこちらが負担。周辺を壁で囲う計画もある。男手が必要だな。それと迎撃用のトラップやら魔導砲が必要だ。その為にも『メディオクリタース共和国』の協力を仰がねば。
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