第53話 最強の村人と冒険者
カリブルヌス村の周囲にS~SSS級アイテムをフル装備させた男達を並べた。みんな、不思議と恐怖はない。自信たっぷりだった。
「そもそも、カリブルヌス村にはよくモンスターが出没するので、討伐隊とかいるんです。ほら、あのネムスの森から沸いて来ていたり」
領地を管理していたマルガによれば、そういう事らしい。普段からモンスターに対する免疫はあり、恐怖はそれほどないようだ。だから、あんな自信たっぷりなのか。そりゃ納得だ。
――数分後、モンスターは出現した。
「すげぇ大群だ」「恐れるな、敵を蹴散らせ!」「この魔剣でいく」「くるぞ!!」「オークだ!」「ゴブリンも来たぞ!」「弓持ちコボルトもいるぞ!」
村の男たちはモンスターを迎え撃つ。
「「「「「うおおおおぉぉぉぉッ!!!」」」」」
――その刹那、S~SSS級装備を持った村人がモンスターをあっと言う間に撃破していく光景が広がった。……うおッ、予想以上じゃないか!!
「でりゃああああッ!!」「うりゃあああッ!!」「ふんぬッ!!!」
どんどん数を減らして行く魔王軍。
村人の圧倒的な力にモンスター共が怖気ずく。
『どどどどどうなってんだ!!』『ふざけんな!! 村人がこんな強いなんて聞いてねぇぞ!!』『村は簡単に滅ぼせるって魔王様代理は仰っていたはずだが!?』『アイツ等が装備しているの、激レアアイテムのようだぞ!!』『なにィ!? そんなの勝てるはずがないだろ!!』『うぎゃあああああ……』『たたた、たすけ……』
俺も加勢しているが、村人たちの一方的な攻撃が続く。ま、まさかここまでとは……これなら――!!
「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
「ま、まさか!」
俺は声に振り向く。
「パルウァエ村から総勢300名登場だァ!!」
「キャンプ組も50人来た。残りは防衛に回っている!!」
「おぉ、パルウァエ村とキャンプ組が交流してくれたか!! よくぞ来た、ご覧の通りかなり押し切っている。350名、突撃開始だ!!!」
俺が指示を出すと、全員叫んだ。
「「「「「おっしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!」」」」」
最強の村人と冒険者の猛者が出撃した。
もう少し戦況を見守って、余裕がありそうなら俺は伯爵を探すか……!
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