悲鳴
翌日。
私は寝付けが悪くて、早く起きた。
「はぁ〜あ、眠ぅ〜」
ソファから立ち上がって、キッチンに向かい、冷蔵庫を開けて、ペットボトルのお茶を取り出し、グラスに注いで飲む。
「ぷはぁ」
二杯目のお茶をグラスに注いで、米を研ぎ、炊いた。
ダイニングチェアに腰を下ろし、欠伸をもらす。
スマホで更新された動画を漁り、時間を潰す。
眠い眼を擦り、動画を観ていく。
5時40分過ぎになって、介抱された大人の女性が悲鳴をあげた。
「うわぁぁぁああぁぁぁ〜〜っっ!?此処どこぉ〜っ!?自宅じゃない!?それになんで裸なの〜〜っ私ぃぃ!?」
寝室から慌てて服を着出す衣擦れが聞こえた。
「あぁ〜あのえっと、えっとぅっ——」
「あぁー……私の借りてるアパートです。鹿家鳴です。居酒屋の前で酔い潰れているあなたを放って置けなくて、連れてきたんです……」
「鹿家さん、ですか……ありがとうございます。私が裸だったのってどういう——」
「えっとぅ、暑がって脱ぎ出して、セックスを迫られ、皮膚と皮膚を重ねて、そのままにしておきました……」
「私が見知らぬ娘に酔ってセックスを迫った……すみません、鹿家さん」
「気にしないでください……きぃ気持ちよかったですから。あの、お名前を伺っても?」
「私は秋穂和美です。あのぅ、シャワー借りて良いですか?」
「はい、良いですよ」
秋穂は浴室に駆けていった。
米が炊け、おかずを準備し出した私。
秋穂が浴室から出てきて、バスタオルを身体に巻いた状態で姿を現した。
「ありがとう、鹿家さん。あれ、二食あるけど?」
「秋穂さんの朝食も作りましたのでどうぞ」
私は片手で秋穂の分の朝食を差し、促した。
「ほんとになにからなにまでありがとうね」
私と秋穂は向かい合って朝食を摂る。
「鹿家さん、消臭スプレーはあるかな?」
「ありますよ」
秋穂は着ていた服に消臭スプレーを吹きかける。
「秋穂さん、飲み過ぎには気をつけてください」
「わかりました、色々とありがとうございました」
秋穂が出ていき、静かになる。
私も出て施錠をして、登校した。
登校して、吉賀智香に挨拶をされた。
「おはよ〜鳴っ!!なんか面白いことってあった?」
「そんな毎日面白いことなんて……昨夜、酔い潰れた女性を介抱した」
「あるじゃ〜んっ……ってぇえ酔い潰れた女性を介抱って面倒くさいことじゃん!?鳴が人助けをやったの!?すごぉっ!!綺麗だったから??」
「ただ見捨てられなかったからだよ。深いことはないよ」
「へぇ〜」
私は吉賀と会話が弾んだ。




