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21皿目 疲労したヒーローの危機


 「はぁ、はぁ…終わった…じゃないか、あの、穴どうにかしないと…」


 雷神モードが切れ息を荒げるイエロー。足元の祠にある冥界の穴を閉じて、亡者を一体相手する余力は既になかった。


(やばぃ…オールカレーカプセルをこれ以上飲んだら、間違いなく死ぬよね…)


 冥界の穴の閉じ方を知らず、イエローは死神を倒したのは間違いだったか。と一瞬思ったが首を横に振る。もし、死神の誘いにのりたとえ呪術を手にして一人元の世界に返ったたらこの世界はどうなっていたか。


 亡者や冥界の魔物達がイース達を食らい、海を越えて人々がアンデット化していたかもしれない。


(これでよかったんだよね…みんな…)


 悪の組織達と闘い亡くなった仲間達の姿が頭に浮かぶ。重疲労のせいか、頭の中に浮かんだ仲間達が笑みを浮かべ前を向け、と指さした。


「あれ、あれって私の魂?」


 前を向くと死神が消滅した跡に薄い一つの魂があった。それは死神の鎌で狩り取られたイエローの魂の一部だったが、なぜか半分紫色をしていた。


 頭の中に浮かぶかつての仲間達が手を伸ばせ。と声をかけてきて、半分変色している自分の魂が体内へ入る。

 

そして、頭の中の仲間達の姿が消えて呪術の知識が流れてくる。その中には冥界の穴を閉ざす方法もあった。


「これ、もしかして死神が触れてた呪石にあった…そうかぁ…まだ、やれる事があるんだ…くぅ…」


 目の前がかすむ。ゆっくりと祠の跡地へ降りたイエローは冥界の穴に近づく。

 既に雷神モードが切れた影響で亡者が出ないように張っていた高圧電流の網が溶けていた。


(まずい…はやく、はやく穴を閉じないと…)


 よろよろと歩くイエロー。そこに背後から、黒い影たちがイエローに迫る。


「くそぉ…こんな、時にぃ…」


 網が消えた後出てきたであろう亡者達がイエローを食らうため飛ぶ上がる。

 迎撃するため放電を放とうとしがた、バチィと静電気が生まれるだけだった。


「ぐぅ…」


 もはや回避する体力もなく、ついに倒れてイエロー。

 亡者達が絶好の餌を前に爪と牙を向けたその時。


「ほぅ、もう戦いは終わっていたのか?」


 突然、冥界の穴から男の声がしてイエローに向け飛び上がっていた亡者達の頭に大きな風穴が生まれ亡者達は動かなくなった。



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