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閑話 少女と作られたものの出会い

「驚いたな、最近の人間は今までよりも随分と『不老化』に向けての実験に非道になっていると思って居たが…あろうことか、嗚呼あろうことか幼児を実験体にし身体の半分を機械にし捨てるほどに卑劣で、下劣極まりない選択をするほどに落ちぶれるか!それほどまでに落ちたか人間!」


「あなたは、だれ?」


「安心するといい、僕は君の味方だ。辛かっただろうとは言うまい。これまで耐えてきたのだろう。そのことを君に対して言うことは、君に対しての侮辱に他ならない。改めて、初めまして。僕の名前はソロモン。ソロモン・インペルフレクトゥス。これから君の家族となるものだ。よろしく頼むよ。」


雪の降るとても寒い日だった。殆ど実験体として扱われた時のことを覚えて居ない私もあの日だけは覚えている。あの人によって救われた。私が、イシスになったあの日のことは。



雪が降り続ける広場から連れ出された私は、あの人が住んでいた生活感が一切感じることのできない悪く言えばゴミ屋敷よく言えば足の踏み場がない場所と言えばいいだろうか。そんなことを感じさせる部屋へと連れて行かれた。


「さて、今日からここが君の家だ……ふむ、いけないね。長いこと客人を呼ぶこともなかったが故か、汚れすぎている。ああ、幼児にこの部屋は酷だろう。シックハウス症候群になってしまってはいけない。少し待って居なさい。少したったらまた呼ぶから。」


「はい。わかりました。ソロモンさん。」


「ふむ、なるほどこれは重症だな。よろしい、まず君には家族のなんたるかを教えてあげなくてはいけないようだ。いや、説教に関してはまた後にしておこう。」


そう言い終えると、あの人は私を彼が普段使用して居た寝室に連れて行きあの人はゴミ袋を手にし先ほどの部屋へと向かっていった。

数時間が経過した頃だろうか、私は気づいたら眠っていた。勝手に寝てしまい怒られはしないか、勝手にベッドを使ってしまい殴られはしないかそんな恐怖を心に宿しながら、私は部屋のドアを開けた。


「ああ起きたのか。だったらよかった。ああ実によかった。正直言って、十時間も寝て居たから起こすべきなのか心配していたんだよ。さて、お腹は空いて居ないかい?」


『グゥーー』


私のお腹の音が、部屋中に広がった。


「ははは、いやすまない。そうだろうね、お腹も減っているだろう。さて、くるといい。少し遅めの朝ごはんとしようじゃないか。」


「あ、手伝いましょうか?」


「いや、大丈夫だよ。大人しく座っておいてくれるかい?これでも料理はできる方なんだ。さあ、ゆっくりするといい。ここが君の家なのだから。ここが君の帰る場所なのだから。」


そう言って彼はとてもおいしそうな料理を作り始めた。今思い返しても、あの味ほど暖かく優しくそして美味しい味というものは思い浮かばなかった。そうして、私とあの人との最初の出会いは温かみにあふれていた。

えーイシス視点です。本編進めろ!って方もいると思うんですが、もう二、三話ほど続きます。それプラスでソロモン視点でもあります。あと掲示板も。まあ、あくまで予定何で変わる可能性もありますよ。

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