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第133話 桜桜花戦、四回の攻防

 四回表――

 東鶴間高校の攻撃。


 六番・進藤竜也。


 だが――


 本気を出した金村兄弟の前では、もはや通用しなかった。


 鋭く、正確な配球。


 速球と変化球の緩急。


 進藤は打ち取られる。


 続く七番・早田士郎。


 八番・中山太郎。


 必死に食らいつくが――


 結果は同じだった。


 アウト。


 アウト。


 アウト。


 三者凡退。


 東鶴間打線は、完全に封じ込められていた。


 四回裏――

 桜桜花高校の攻撃。


 六番・宮本草太郎。


 左打席。


 捕手・中山太郎は警戒していた。


(こいつは、一発がある)


 初球。


 外角低め、ストレート。


 ファウル。


 ワンストライク。


 二球目。


 外角高め、スライダー。


 またもカット。


 ツーストライク。


 追い込んだ。


 そして三球目。


 外角低め、ストレート。


(これなら――ホームランにはならない)


 中山は、そう確信していた。


 だが――


 宮本は、違った。


(……低めに来る)


 読み切っていた。


 振り抜く。


 完璧に、芯で捉える。


 打球は――


 レフトへ。


 ぐんぐん伸びていく。


 そのまま――


 スタンドへ。


 ホームラン。


 宮本は、静かにベースを回る。


(歳郎の打席と同じ攻め方……舐められたものだな)


 そして――


 ホームイン。


 4対5。


 ついに――逆転。


 七番・上田荘二郎。


 八番・安藤涼一郎。


 九番・後藤大和。


 ここは打ち取り、チェンジ。


 だが――


 流れは、完全に桜桜花に傾いていた。


 ベンチは歓声に包まれる。


 一方――


 東鶴間ベンチ。


 高橋雪夜は、静かにその光景を見つめていた。


(……やはり、桜桜花は強い……)

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