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【書籍発売中】アウトドアショップin異世界店 冒険者の始まりの街でオープン!【WEB版】  作者: タジリユウ@6作品書籍化


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【番外編】3人の日本人(前編)

※番外編となります。

別作品の『キャンピングカーで往く異世界徒然紀行』、『異種族キャンプで全力スローライフを執行する……予定!』を読んでいると、より楽しめますm(_ _)m




「少しだけ留守にするけれどよろしく頼むよ」


 東村祐介――ここイーストビレッジキャンプ場を作った異世界へ転生してきた30代の男がキャンプ場に残る従業員たちへそう伝える。


「ユウスケたちだけずるいですが、たくさんケーキやアイスクリームを出してくれたので許します」


「ユウスケさん、気を付けてくださいね!」


 ダークエルフのソニアとエルフのサリアがユウスケを見送る。ソニアは羨ましそうにそう言うが、内心ではユウスケのことを心配しているはずである……たぶん。


「テツヤ、本当に護衛は必要ないのか?」


「ああ。ユウスケさんの結界の強さはさっき見た通りだし大丈夫だよ、リリア」


「テツヤお兄ちゃん、気を付けてね」


「テツヤさん、気を付けてくださいね」


「こっちのことは任せてくれ。アンジュは俺が守る!」


 松下哲也――アレフレアの街でアウトドアショップという店を開いた異世界転移してきた30代の男がお店の従業員たちにそう伝えた。


 アレフレアの街からこのキャンプ場へテツヤと一緒にやってきた店の従業員であるリリア、フィア、アンジュ、ドルファたちは心配しつつもテツヤを見送っている。ドルファに関してはテツヤよりも妹のアンジュの方を気にしているようだが。


「明日の昼頃には戻ってくるよ」


「ホホー!」


「シゲト、フー太様、気を付けてくださいね」


「シゲトお兄ちゃん、フー太様、いってらっしゃい!」


「こっちはこっちで楽しませてもらうぜ」


 吉岡茂人――目の前にある大きなキャンピングカーの持ち主であるこの男もまた日本から異世界転移してきた30代の男性である。


 エルフのジーナと黒狼族のコレット、龍人族のカルラがシゲトと定位置であるシゲトの右肩にとまっている真っ白な森フクロウのフー太を見送る。今からこのキャンピングカーに乗って男3人とフクロウ1羽で出掛けるらしい。


「う~む、相変わらずこの車とやらの仕組みはまったくわからんぞ」


「ふむ、魔法も使わずに動くとは本当に不思議であるな」


 キャンプ場の常連客であるドワーフのダルガとエルフのオブリは怪訝な顔でキャンピングカーを眺めている。長い間このキャンプ場で現代日本に存在する様々な物へ触れてきた2人でも巨大なキャンピングカーが魔法も使わずに動くことが不思議らしい。


「ユウスケだけずるいのじゃ! 妾たちも連れていくのじゃ!」


「……サンドラ、今度は私たちも連れていってくれると約束したから今回は我慢」


 その横では真っ赤な髪をして真っ赤なメイド服を着ている古代竜のサンドラが不満をぶつけており、それを友人である吸血鬼のアンネルが窘めている。どうやらシゲトたちは他の者も順番にキャンピングカーへ乗せると約束したらしい。


 車も見たことがない異世界の者がキャンピングカーを見れば、乗ってみたいと思うのもある意味では当然と言える。最初はあまりの大きさに魔物と思う者もいたが、ここにいる者たちはすでに日本の物を見慣れているのですぐに慣れたようだ。


「ソニアさん、サリアさん、ぜひともこのキャンプ場の案内をよろしくお願いします。あっ、ジーナさん、カルラさん、Bランク冒険者のランジェと申します、どうぞお見知りおきを!」


 そのさらに横ではアウトドアショップの従業員兼現役Bランク冒険者のランジェが早くもこのキャンプ場に集まっている綺麗な女性たちを口説き始めた。普段はおちゃらけた態度のランジェだが、紳士的な振る舞いをすると様になって見えるのだから不思議である。


 ランジェは他の従業員たちと同様、アレフレアの街からシゲトのキャンピングカーに乗せてもらい、このイーストビレッジキャンプ場までやってきていた。最近アウトドアショップで新しく従業員となったスヴィーはテツヤが出したキャンプギアの研究が忙しくてお留守番らしい。賢者の称号を持った彼女が留守番をしているので、泥棒なんかが来ても安心である。


「フィアちゃんというのですね、本当に可愛らしいです! コレットちゃんもまた来てくれて嬉しいですね。あとはフー太ちゃんがいれば完璧だったのですが……」


 ソニアはランジェのお誘いを放っておいて、キャンピングカーに乗ってやってきた2人の獣人の女の子やもふもふとしたフー太に夢中なようだ。どうやらこのダークエルフは可愛いものに目がないらしい。アレフレアの街の新人冒険者の中にも似たような女性はいるが、彼女ほど暴走することはないはずだ。……たぶん。


「……ウド、アルジャ、すまないがあとは任せた」


「ああ、任せてくれ」


「ええ。ユウスケさんも同郷の方々とゆっくりとすごしてください」


 いよいよ収拾がつかなくなってきたと思ったようで、ユウスケは頼りになる2人の従業員にあとを任せることにした。


「それじゃあ、出発!」


 シゲトがキャンピングカーのアクセルを踏むと車体がゆっくりと動き出す。


 残された面々は手を振って見送ってくれている。こちらに残った者も今日はキャンプ場で温泉を楽しみつつ、おいしいご飯とお酒を楽しめることだろう。




※後編は3/15に公開します!


お久しぶりです(*´꒳`*)

最近は旅行ばかりでキャンプを全然していない作者ですが、今度初めてのグランピングに行こうかなと考えておりますw


今回は宣伝を兼ねて番外編を公開しました。

別作品を読んでいない人を置いてけぼりにしてしまい申し訳ございませんが、少し書いてみたかったのでw


来週の3/16に『キャンピングカーで往く異世界徒然紀行』のコミカライズ第1巻が発売されます!

キャンプ要素や飯テロ要素に加えてもふもふフクロウも出てきますので、お手に取っていただけましたら幸いですm(_ _)m

【Amazon】

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【楽天】

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そして再来週の3/23には『住所不定キャンパーはダンジョンでのんびりと暮らしたい』のコミカライズ第2巻が発売されます!

こちらは双子ヒロインちゃんがとても可愛らしく、飯テロもしっかり入っておりますw

【予約】

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どちらの作品も応援いただけると、とても嬉しいです(o^^o)


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◆アウトドアショップin異世界店◆
◇冒険者の始まりの街でオープン!◇

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