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荒唐無稽な話

 越後の春日山城に景虎は戻った。留守居の爺は駆け寄り言った。

「お屋形様、ご無事でなによりに御座います」

「爺、我は英国へ参る」

 爺は唐突の話に面喰い、すぐには言葉がでてこなかった。

「お、お、お屋形様、英国とは いったい何事で御座いましょう。英国、とは、はて……」

「英国とは南蛮あたりの国じゃ」

「南蛮? これはまたどうして? 行くと申しましても幾月いや幾年もかかると聞いております。そもそも、疫病、遭難、海賊も多く命を落とすもの数知れずと聞いております。いったい何故で御座います」

「英国の慈円姫を助けねばならぬ、この度の合戦の折助けられたのじゃ、慈円姫に。そう馬から落ちてオボロゲな意識の中、確かに慈円姫がみえた。そして その供の者が矢を放ってくれた。だが、思うに、どうやら慈円姫に危機が迫っているようだ」

「お屋形様、大変失礼ではありますが、あまりに荒唐無稽な話にしか聞こえませぬ。南蛮の姫が何故にそんなところに居りましょう」

「爺には解るまいな」

 数日後、景虎の書置き。

『爺へ、暫く高野山にて修行します。探さないでください』

「かげとらサマあぁ。勝手すぎますよー」

 景虎、高野山にて ひたすら行を積む。

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