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『約束を守っていただけなのに、なぜか天下が近づいてきました。』〜和議の娘と、遅刻魔の韋駄天〜  作者: 藤乃澪
第二章 和を結ぶ者

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第二十話 その団子、まだ根に持ってるから

城を出る。


しばらく歩いたところで、友政がぼやいた。


「俺、何しに来たん?」


「護衛」


澪は答えた。


「刀抜かなかったなら最高じゃん」


「……それ、仕事したって言うん?」


「言うよ」


話はすぐに団子へ戻った。


「私の一本、取ったよね」


「まだ言う?」


「食べ物の恨みは大きい」


友政はため息をついた。


「帰ったら三串買う」


「三串?」


「三串」


そして、本当に三串買った。


「約束守ったやろ」


「遅刻一回分くらい評価上がった」


「そこ基準なん?」


そんな二人のもとへ、新たな報せが届いた。


南国が兵を集めている。


「二千ほどになるらしい」


だが、その情報には――大きな嘘が混じっていた。

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