夜中の待ち伏せ
その日の夜、私は自分の部屋のテーブルの上にスマホを置くと、窓に背を向けて眠りへと就いていた。
いや、正確には寝ている"ふり"をしていた。
闇夜のフェアリーは夜中に盗みに来るだろうと踏んだ私は昼間のうちにしっかりと昼寝をして、夜に寝たふりをして犯人を待っているのだ。
そしてこの部屋には鎧のふりをしてもらっているジェストさんがおり、その中にミリアさんに待機してもらっているのだ。
私の考えた妙案、それは私がベッドで寝たふりをし、闇夜のフェアリーがやってきたところを置物の鎧になりきってもらっているジェストさんとその中にいるミリアさんに協力してもらい一気に取り押さえるというもの。
しかし、相手がいつ来るか分からない以上結構な持久戦になりそうだ……。
私は目を開けてじっとテーブルの上に置かれているスマホを見つめるが、結局この日は闇夜のフェアリーが来ることもなく何事もなく夜が明けた……。
---
そして次の夜、たっぷりと昼寝をしていた私は再びベッドで寝たふりをしながら様子を窺う。
しかし、相手がいつ来るか分からない以上、こうやって寝たふりして待つというのも中々大変だ……。
時間が経たない上に、たっぷりと昼寝をしたにも拘わらず、時折睡魔が襲ってくる……。
ミリアさん達に協力してもらっている以上、当事者である私が眠りこける訳にもいかない……。
とは言っても何かしないと本当に寝てしまいそうだ……。
でも、変に何かしていると相手が来ない可能性もあるしどうしよう……。
と、その時身体が変にムラムラとしている事に気がついた。
(そ……そう言えば、最近そういう事していなかったからなんか身体が疼いちゃうよ……)
最後にした……というか、されたのはアラクネの洞窟に行った時にミリアさんに襲われたのが最後……。
それからもう1週間近く経っている……。
うう……スッキリしたい……。
でも、今はいつ闇夜のフェアリーが来るか分からない状況……。
闇夜のフェアリーを捕まえてからスッキリすればいいと頭では思うも、それまで出来ないとなると身体のほうが余計でも疼く。
(少し……少しだけ……)
私は自分の服の中に手をいれると胸や下腹部を触る。
「ん……」
すると、久しぶりの刺激に否でも応でも身体が反応し、声が少し漏れてしまう。
(少し……本当にもう少しだけだから……)
そう思いながらも結局満足するまで自分で慰めたのだった……。
◆◆◆
サイドストーリー
―ミリア―
「暇ねぇ~……」
私はジェストの中で一人ポツリと呟いた。
『おい、ミリア静かにしろ……』
「分かってるわよ」
その事に対しジェストから注意されるも私は小声で返した。
闇夜のフェアリーを捕まえるのに協力してほしいと言うカナちゃんのお願いを聞いたのはいいけど、思ったよりかなり暇ね……。
浮遊魔法で浮いているから立ち疲れるということはないけど、ここまで何もせずにただじっとしているというのもかなり辛いわね……。
「こんな事なら私もカナちゃんと同じベッドで待ち伏せしていたいわ……」
『お前がカナと同じベッドに入るとそれだけでは終わらんだろ?ミリアが下手にカナに手を出した挙句二人とも疲れ果て、そして寝てしまった間に闇夜のフェアリーに盗みに入られたでは本末転倒だ』
「分かってるわよ……だからこうしてジェストの中に大人しく潜んでいるんでしょ?」
私とジェストは小声で話しながらも私は窓とカナちゃんの両方へと視線を配る。
でも出来ればカナちゃんと同じベッドに入っていたいのは事実。
闇夜のフェアリーを捕まえたらその見返りとしてカナちゃんを襲っちゃおうかしら?
『おい、ミリア……。何かカナの様子が変だが……何があったのか?』
「え……?どこ……?」
ジェストに言われ、私はカナちゃんへと目を向けると布団を被ったまま何か小刻みにゴソゴソとしているのが分かる。
あれは……まさか……!
私は魔法を使ってカナちゃんの声を拾う。
すると、彼女の口から声を殺しながらも艶めかしい吐息が聞こえてきていた。
(カナちゃんが自分で慰めている……!)
ああ……今すぐにでもカナちゃんの所にいって沢山可愛がってあげたい……!
この手でカナちゃんを気持ちよく慰めてあげたい……!
私は生殺しに近い感じで悶々としながらもカナちゃんが自分を慰める行為を見ていたのだった。
少しでもおもしろいとか、続きが気になるなど、気に入って頂けたら☆☆☆☆☆やブックマークへの登録をしていただけると今後の励みになります!
また、感想をいただけましたら喜んで返信させていただきます!




