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沙緒里

沙緒里

7月7日 誕生日

中2 13歳

o型

自信のない女の子

「あ、あの、起きて」


僕のことをつんつん人差し指で突いて起こそうとしていた。


しかし僕はそれに気づかず13時になっていた。


「あ、起きた」


弱々しい声だが妹の沙緒里が喜んでいるのがわかった。


「ご飯できた」


「ありがとね」


そう言い起き上がる。


12時間も寝ていたのか目覚めがいい。


「いただきます」


そう言いパンにかぶりつく。


「どう?」


不安そうに僕のことを見つめてくる沙緒里。


「おいしいよ」


「そう、良かった」


小さく微笑んだ沙緒里は嬉しそうな表情に変わった。


そのまま無言で朝食が進む。


いつものことなので特に居心地が悪いこともない。


しかし今日の沙緒里は何か言いたそうな雰囲気だった。


しかし沙緒里はそれを言い出せずにいた。


「どうした?」


沙緒里を心配して尋ねる。


沙緒里はそれでも言うのか悩んでる様子だった。


「沙緒里、なにかあったのか?」


「……」


沙緒里の様子をしばらく黙って見守る。


すると沙緒里は立ち上がり何かを持ってきた。


「これ」


手元には通帳があった。


見ればいいのかな、そう思い通帳を開き残金を確認する。


1400


何かの見間違いかと思いたがったがそこには1400円とあった。


のこり6日


「ごめんなさい」


今にも泣き出しそうな沙緒里の頭を撫でてあげる。


「大丈夫だよ」


そう言ったものの家のことは全て沙緒里に任していた。


僕はどうしたものかと頭を悩ました。

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