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奈々香
奈々香
1月30日 誕生日
O型
無口
頭に鈍い痛みを感じて起きる。
「……ごはん」
そう言って頭をまた本の角で叩く。
妹の奈々香は面積が小さいほど加わる力は大きくなりその分痛みも増すことを知らないのだろうか。
そう思い、食卓で昨日習った物理の話をすることにする。
「ニュートンって知ってるか、奈々香?」
誇らしげに僕は尋ねた。それに対して奈々香の反応は残念なものだった。
「知ってる、中1で習った」
「……」
僕はいうことをやめた。
黙って奈々香の作ってくれたおいしそうな和食を食べ進める。
奈々香はほとんど喋りかけてこないので学校でうまくいっているのか兄として心配になってしまう。
僕が嫌いだから話しかけない感じもなかった。
話しかけた時の反応はいつも最低限のことしか話さない。
「奈々香、学校楽しいか?」
「楽しい」
「友達いるか」
冷たい視線を向けられてしまった。
僕は話しかけるのを諦めてそのまま朝食を食べ切った。
「あ、待って」
食べ終えた奈々香は着替えも終わって僕を置いてさっさと高校に向かった。
しばらくして僕も高校に向かった。




