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十一話 旅の合間2

遅れてもう仕分けないです。

 アルデルトフィッシュ。

 今回父オルスが捕まえてきた魚の名前。

 鮭のように母川回帰の習性がある魚。

 母川回帰とは、川で生まれた魚が海に下り、一定期間を経て同じ河川系に戻る習性をいう。

 産卵のために蓄えた栄養で丸々と太っており、油がのってとても美味いらしい。

 

 今はそれをオルスとガドマンそしてガドマンの妻アスラン、この三人が調理している。

 父オルスの緑色のエプロン姿は中々様になっていたが……問題はガドマンだ。

 アスランの付けているピンク色を基調とした生地。

 そのエプロンの縁をフリフリのフリルをあしらった、とてもかわいらしい物をガドマンも付けている。

 夫婦お揃いで。

 ムキムキのガドマンが付けているとコントにしか見えないのが笑えてくる。

 

 オルスが鱗を取り三枚におろし、ガドマンが切り分け、アスランが切り分けられた魚の切り身を焼く。

 完璧な流れ作業だ。

 そして母ミュルスは何をしているのかと言うと。


 「ちょっとミュルス火力が強い! もっと押えないとこげてしまうわよ!」

 「あーもー。相変わらずお前はうるせぇな。こんくらいか?」

 「あっ、もー今度は押えすぎ。そんな弱火でどうするのよ」

 「くそ、うるせぇな!!」


 火柱が盛大に上がり、魚の切り身が一瞬で炭化し、アスランが持っていた取っ手を残してフライパンが熔解する。


 いや、火が強いとかそんな次元じゃないくね?


 「ミュルス! アンタね。相変わらず極端すぎるのよ!!」

 アスランがミュルスの両頬を摘み横に引きのばした。

 ヒキガエルみたいだ。

 「あにすんのほ!!」

 ミュルスもアスランの両頬を摘まむと自分がされているように横に引き伸ばす。


 「二人とも! 子供たちが見て居るんだから、母親らしくしてくれ」

 「わ、わかったわよ……ミュルス後で覚悟しなさいよ」

 「のぞむ所だ! かかってこいよアスラン」

 「はいはい。その辺にして昼ごはん食べ様な」


 いつの間にテーブルが用意され、料理も並べられていた。

 これが出来る大人だな。

なるべく投稿できるように頑張ります。

読んでいただけると幸いです。

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