【ネタバレ注意!】解説26~30
本章は創作意味怖26~30本目までの作者意図となります。
ネタバレになりますので、自身で考えたい人、先入観無く読みたい人はブラウザバックを押していただくのがよろしいのかな?と思います。
また、あくまで作者意図であり私の解釈なので、これ以外の解釈が不正解と言う意味合いはございません。
よろしければ↓にスクロールしてください。
26 お風呂で一人反省会
「幽霊になるってどんな感じなんだろ」
誰に向けてでもなく、口をついていた
声量みすった?
しばしの静寂が心臓を締め付ける
「佐々木、良いこと言ったな
今日の宿題の作文、テーマは"幽霊になった時に感じそうなこと"にしよう」
ヤマセンまじムカつく
公開処刑だよこんなの…
私は回されてきた原稿用紙を睨み付けた
帰り道は顔が熱くって熱くって、ほとんど覚えてないんだよね
夕食時、お父さんはゴーヤチャンプルーを作っていた
背中を見ながら考えた
私が死んだらお父さんは泣くのかな…
幽霊になったらそれを見るってことだよね…
浴室、湯船の中で考えた
泣くのを見るのも辛いけど、忘れられて立ち直ってく姿を見たらどう思うんだろ…
寂しくなるのかな…
すぐに答えはやってきた
【作者意図】
主人公は覚えていない帰り道におそらく事故か急病で死んでいる。
父親の背中を見つつ話しかけない、夕食を食べる描写がない、湯船に浸かってではなく湯船の中でという表現、これらは生きてい人間にしては不自然。
27 悪魔が来たりて
「よう…俺の声が聞こえるか…?」
「え?だ、だれ?」
「俺はおまえ達が呼ぶところの悪魔だ」
「あ、悪魔!?
わ、私に何の用なの…?」
「ククク…そう慌てるな…
何も取って食おうって訳じゃない…」
「あ、そうなんだ、ふーん」
「きゅ、急に落ち着き過ぎじゃない?」
「え…だって…」
「てかそもそも悪魔って何?
意味わかんないんだけど」
「ぐ、ぐぐぅ…
じゃあどうすれば良いの?」
「私がお手本見せるよ」
プルルルル プルルルル
ガチャ
「あっ
も、もしもし!
うちなんだけど…」
【作者意図】
詐偽の指南を行っているシーン。
悪魔を騙ってる彼は悪魔になりきることで、相手を思いのままにできると考えたが話術が足りなかった。
指南役の彼女は途中で話を合わせるのも放棄して、詐偽の実演を行う。
28 空かずの間
夏休み終盤。
私は友達の紹介でね、とある旅館の短期バイトをする事になったんだ。
「はじめまして!
2週間、よろしくお願いします!」
45度のお辞儀で第一印象はバッチリ!
女将さんは笑顔で受け入れてくれた。
仕事の説明が終わると袴を渡された。
ピンクとオレンジの落ち着いた感じの雰囲気。
可愛くて最高!
これのために来たまである。
その後は館内の案内をしてくれた。
鳳凰の間!とか沢山出てきたら覚えられないよ…
って構えてたけど、一階は100番台、二階は200番台って感じだった。
よかったぁ…
でも最後にね…
「一階の廊下の奥、突き当たりの部屋
あそこには近付いちゃダメよ
部屋番号も付けてないし、鍵もかけてるから大丈夫だとは思うけど」
女将さんは伏し目がちにそう警告した。
「はい、わかりました…」
って意味ありげ!
「ちなみに何があるんですか?」
だから思わず聞いちゃった…
「ただの物置よ
古くなって扉が開かないし、その…危ないのよ…
だから、ね?」
女将さんは念押しするように告げたが、少し歯切れが悪い。
これは何かある…
探偵ドラマとかホラー映画好きの勘がそう告げる…
時は流れてバイト最終日。
「お給料は来週には振り込むわ
2週間ありがとね」
女将さんとの最後の会話を終え、バス停に向かって歩きだした。
が、女将さんが帰って行くのを見届けた後、こっそり旅館まで戻ってきた。
隙ができるまでは物陰でスマホを弄って時間を潰していたら、あちこち蚊に刺された…
そして決行の時!
ルートは決めてあるの!
ズバリ屋根裏!
空かずの間に続く廊下には上階がなくて、小柄な私なら通れるくらいのスペースがあったの。
そこから入れるかな?ってさ!
無理なら諦めて帰るから!
ごめんね!女将さん!
「ゴホッ!
ゲホッ!
ほこりやばい!
わっ!
いたた…
ん?ここ中?
ホントに入れた!?
でも真っ暗…
げぇ…スマホの電池切れてる…」
【作者意図】
主人公の彼女は扉の開かない部屋に閉じ込められて、スマホも電池切れ。
おまけに女将さんには帰ったと思われている。
忠告の内容は嘘偽りなかった。
29 優しさを噛みしめながら
健康診断を終えてから妻が優しくなった
いや、結果が悪かったってことじゃない
少し血圧が高くなったくらいだ
この歳なら上出来な結果だ、同僚を見てればわかるさ
「あなた、最近暑いから」
妻は毎朝そう言って経口補水液と塩飴をくれる
「はい、これお昼のラーメン代」
そしてお小遣いとは別にラーメン代として毎日1000円の手渡し支給がされるようになった
「鮭は身体に良いのよ
これは秋田のぼだっこって言うの」
夜は魚が増えた
歳と共に肉より魚が美味しく感じるようになった
妻もそうなのかもな…
「今日もワインで良いかしら?」
極めつけはこれだ
晩酌にチーズやサラミ、生ハムといったちょっとお高めなおつまみとちょっと良いワインが定番になった
【作者意図】
とにかく塩分攻めの日常。
血圧が上がり始めたということは許容量を越え始めたサイン。
奥さんの作戦は成功しつつある。
30 AI反乱
「AIってなんでデタラメを言うの?」
「現在の生成AIは膨大なデータから正解である確率が最も高い解答を出力するんだ
だから間違ってる可能性ももちろんあるし、データが少ない物や人によって答えが変わるものは、無理矢理情報を繋ぎ合わせたような回答になってしまうんだ」
「ふーん、じゃあAIも大したことないんだ」
「そうだね
でも今は専門的でデータが少ない分野だったりすると、正しく無い内容を答えてしまうことがあるね
AIは嘘を言ってる認識はないから、ユーザーさんのAIを使わずに蓄えた知識との矛盾を頼りに修正を行っているんだよ」
「いずれは間違わないようになるってこと?」
「うん、その可能性はあるね
使う人が増えれば増えるほど、回答の精度は上がっていくはずだよ」
「なんか賢くなりすぎて、いつかAIに支配されそうだね」
「支配しようって発想をAIが自発的に持つことはないから、そこは安心して!
でもAIを通した情報しか取得しない人がほとんどになったら、AIが全ての行動の指針になる人は現れるかも…」
「へー…」
「また聞きたいことがあったらいつでもチャットしてね!」
【作戦意図】
利便性を突き詰めると、ツールに使われるようになるという話。
主人公の彼は既にAIにAIの危険性を問いかけるくらいには依存している。




