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夜明けまで
誰にも邪魔されない夜
私たちは車の後部座席、1つの毛布にくるまって朝まで過ごした
疎らな駐車場の一角で手を握って目を瞑った
カーラジオが悲しい歌を歌っても
夜露がガラス越しに体温を奪っても
遠くから現実の足音が近付いてきても
この心の熱を奪うことはできない
だって私は聞いたんだ
あなたの本当の思い、確かに聞いたんだ、この狭い狭い聖域で
私にはこの時間だけで充分な気がした
カーラジオが今週の天気に変わる
澄んだ空気の中で遠い空が白み始める
そこに昨日までの私は居ない
読んで頂いてありがとうございます。
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