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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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278/278

278ーややこしくなってきた

 父が少し説明してくれた。


「洗脳といっても、あの深紅の髪の女性ほどではない。だが、時間を掛けて少しずつ重ねているそうだ。なら命は取れなくても、ある程度思い込ませることができるらしい」


 それで王妃を誘導したのか。それを俺にどうしろというのだろう?

 老師は俺にまた何か手伝わせるつもりなのだろうけど。


「ラウ、王妃の実家である侯爵家に仕える者も全員だ」

「あー、おおいんら」

「そうだ。それで老師は愚図っている」


 愚図っているなんて、子供じゃないのだからその表現はどうなのだろう? きっと老師のことだから『年寄をどれだけ働かせるつもりじゃ!』とか言っているのだろう。


「ラウ、その通りだ」


 えっと、俺は何も言ってないのだけど。


「ラウ坊ちゃん、みんな同じことを思ってるッス」

「あぁー」


 なるほどね。老師はちょくちょくうちに来ているから、みんな老師の人となりを知っているんだ。

 だから、みんな考えることは一緒だ。魔術師団の団長が迎えに来ているのに、嫌だと駄々をこねているのを見ているから。


「じゃあ、ミミにたのみましゅ」

「そうだな。しかし、大丈夫なのか?」


 クイッと顎を動かしてミミを指す。お腹を出して爆睡しているミミを。あれだろう? と言いたい気持ちはよく分かる。


「たぶん、らいじょぶれしゅ」

「多分ッスか!?」

「だって、あんじーしゃん。みみだもの」

「ああー……」


 途端に冷めた目をするアンジーさん。ミミの性格も皆よく知っている。とっても横柄でなかなか動かないということもだ。

 それはなんとかするとして、それにしても王妃の実家を洗脳したのは誰なんだ? それは見当がついているのか? そこが問題だ。そんなことをした奴を野放しにはしておけない。


「とうしゃま、しょれをしたのは、だれでしゅか?」

「それがなぁ……多分だ」


 おや、父が迷っているのかな? 言い淀んでいる。


「あぁッ! 分かったッス! だからッスか!」


 アンジーさんは自分が動いていたことで見当がついたのだろう。だから誰? 早く知りたいぞ。モヤモヤするじゃん。


「現宰相が怪しいと考えている」


 ん? そこでどうして宰相が登場するんだ? 王妃の実家と接点があったのだろうけど。


「ラウは知らなかったかしら? 今の宰相は王妃様のご実家の縁者なのよ。仕事のできる人だから不満は出ていないのだけど、王妃様が陛下と婚姻されてから宰相に抜擢された方なの」


 なんだか、ややこしくなってきた。

 その縁者を宰相に抜擢したのは、王妃が自分の味方を多くとかそんな感じなのかな? 覇権みたいなのに関係すると? そんなことをしても良いのか?


「兄上は、流されるような人ではない。上手く使っておられる。それにアリシアが言ったように、その者の能力が高いからこそ抜擢されたのだ」


 ほうほう、実力があるなら良いじゃないか。だけどその宰相が根源となると、城内で働いている人たちは大丈夫なのか? 王だって危険じゃないか。だって、宰相だから当然王と会うこともある。

 あれれ? これって前の時はどうだった? 俺が戦に出る時は、もうアコレーシアの父親が宰相になっていた。

 それ以外ははっきりと思い出せない。というか、俺はそんなことに興味がなかったから知らなくて当然だ。

 本当、前の時の俺って何をしていたんだ。自分のことなのだけど、呆れてしまう。

 もっとこうしていればと思うことばかりだ。誰でも過去の自分を、後悔する部分があるだろう? そんな感じで、俺は後悔でいっぱいだ。

 俺の行動で、もしかしたら皆を守れたかも知れないのに。

 今、王妃の家族は城に移されているが使用人たちが邸に残っているので、騎士団が警備しているらしい。

 騎士団が警備しているが、洗脳がバレているとは知られたくない。警備している時点で何かあると周りは思うだろうけど。

 だが、これを知っているのは王と父、そして老師だ。警備している騎士団も理由は知らされていない。とにかく邸から出すな、誰とも接触させるなと命令されているらしい。


「そこに行って、皆を解呪してほしい」

「わかりました」

「あなた、またラウですの?」

「仕方ない。フェンをこっそり使うわけにもいかない」

「そうですけど……ラウはまだ3歳ですのよ。それを老師は、忘れておられるのじゃないかしら?」


 嫌よね~、なんて言いたそうに母は顔をしかめた。片方の頬に手をやり、ふぅ~ッとため息をついている。


「かあしゃま、だいじょぶれしゅよ」

「ええ、今回は危険ではないでしょうけど。でもね、ラウばかり頼るのは良くないわ」

「だが、ラウとミミの能力が高いのだ」

「それも分かっておりますけど……」


 まあ、俺はまだ3歳だからな。だけど俺にできることなら協力するさ。


「ラウ、では私と一緒に行くことになる」

「あい。わかりました」


 ミミによく言い聞かせておかないと。多人数の解呪となると、俺よりミミの方が適任だ。また小さな鳥さんを出して、ピヨヨ~と解呪してもらおう。今はがっつり眠っているけど。


「ピヨ……」


 あ、起きるか?


「ピヨヨ~」


 寝返りをうっただけだった。


『ふふふ~、ミミですもの~』


 あ、リンリンも笑っている。いや、呆れているのか? ほら、母も聞こえるから苦笑いをしている。

 しっかり何をするのか言い聞かせておかないと、当日面倒だ。


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


本当は昨日投稿したかったのですが、書籍化の方の諸々の確認作業が入ってしまいました。

ラウ③の発売予定は6月ですが、

リリ⑧とココ②も同月発売予定です。

三作品同月は初めてなのです。

しかもプライベートが大変な時と、初稿を作る時が重なってしまって大変でした。

どれもイラストが次々と上がってきています。

早く公開したいです!

めっちゃ可愛いですよ〜!

リリの3歳なんて覚えておられますか?(^◇^;)

懐かしいですね〜

公開OKになれば投稿しますので、楽しみにしていただけると嬉しいです!(◍˃ᗜ˂◍)ノ

ラウ③の口絵です!↓

挿絵(By みてみん)

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