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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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244/271

244ー問題人物

 深紅の髪をした女性と同じ集落だったという男性。老師が取り調べをしても、肝心なところは話せなかった。


「あれって、しぇんのうしゃれて、いるのれしょう?」

「そうね、とんでもないことだわ。あの人たちは寿命を削られているわ」


 フェンとミミが言ってた。きっと子供の頃から洗脳されていると。そんなことをしたら精神が耐えられないって。


「あの国は私が思っている以上なのね。前の時より質が悪いわ」


 深紅の髪の女性が捕まって失敗だと分かると、次の手を打ってきたということなのだろう。

 どんどんやることがエスカレートしている。もしかして、あの国の人たちは皆洗脳されているのか?


「あの集落が問題なのよ」

「まっかなかみの、ひとがいるところ?」

「そうね、そこが諜報活動をしているのね」

「やっぱ、しょこをなんとかしないと」


 あの国の人たちの命も懸かっていることになる。

 俺はあの国の人たちに、全く何の思いもないけど。だからといって、知らん顔はできない。だって寿命を削っていると、知ってしまったのだもの。それを本人たちは知っているのか? 納得しているのか? それをしている国は、そのことを分かってやっているのか?

 そんな色んなことが、まだ分かっていない。調べるにも国の中枢で、きっと極秘事項なのだろうと思う。そんなことを調べるのも一苦労だ。危険だって伴うだろう。なら一層のこと、その国のトップに会いに行こうじゃないかと思うんだ。


「あら、まだ諦めてないの?」

「あきらめないよ、じぇったいにいくの」

「ふふふ、ラウったら。でももう少しちゃんと話せるようになってからね」

「けろ、しょれまでにもまた、こんなことをしてくるよ?」

「大丈夫よ、あなたのお父様や老師の目をごまかせないわ」


 そうかな? いやいや、父や老師にも危険が伴うじゃないか。それは嫌だぞ。家族を失うなんて絶対に嫌だ。守るために俺はやり直しているのに。


「それはよく考えなさいな、魔王もそう言っていたでしょう?」

「しょうらけろ……」

「ラウ、それより目先の問題があるわ」


 え? 問題なんてあったか?


「ほら、お茶会よ」

「あー、あこちゃんにあえるね」

「まあ! ふふふ、それだけじゃないのよ」

「りーぬかな?」

「それもあるわね」


 なんだ? 勿体ぶらないて、教えてほしい。精霊女王ってもう色々分かっているのだろう?


「前の時とは色々違ってきているの。だからね、気を付けてほしいのよ」


 そうか、だからこうしてちょくちょく呼んで教えてくれているんだ。

 王子を助けてもらったり、俺の生まれる前には父も助けてもらった。精霊女王に頭が上がらないな。感謝してるよ、ありがとう。


「ふふふ、良いのよ。私もあの最期は嫌だと言ったでしょう? 私にできることは協力するわ」

「ありがと」


 で? そのお茶会で何が問題なんだ?


「ラウと同年代にもう一人、問題人物がいたでしょう?」


 もう一人か? えっと? うん、覚えてないや。


「ラウを後ろから剣で刺した……」

「あー! きしだんちょうのむしゅこ!」

「そうよ、ラウと同い年だったわね」

「しょっか! くるんら!」

「そうじゃないかしら?」


 これは、どうなんだ? まだ3歳なんだから、そう歪んではいないだろう? だって王女だって、普通に可愛いちびっ子だったし。


「どうかしらね? でも確認しておく方が良いと、私は思うのよ」

「しょうらね。ありがと、わしゅれてた」

「あら、自分を殺した相手なのに?」

「らって、まらちびっこらし」


 そう、まだちびっ子なんだ。俺と同じ3歳。なら今から要注意だ。王女の時みたいに、ちゃんと確認しておかないと。でも、俺が0歳の頃に誘拐された時、助けてくれたのがその父親である騎士団長だ。

 とっても穏やかで、正義感に溢れる人だった印象があるのだけど。どうしたら、あんなふうに成長しちゃうのやら?

 まだ王女の場合は分かる。だって王妃があれだから。嫉妬して、うちの家に敵対心を持って拘っている。だから王女もそう洗脳されて育ったのだろうなと想像がつく。でも騎士団長は、そんなことはなかった。周りからの信頼の厚い人だと聞いた覚えがある。

 あ、そうだ。兄弟が多いんだった。6人兄弟だっけ? もしかしてそれで目が届かなかったのか?


「どうでしょうね」


 精霊女王はきっと知っているんだ。だけど、先周りして教えてくれたりはしない。今みたいに注意はしてくれるけど、実際に俺が見て考えてということを大事にしてくれる。


「私たちはできるだけ、直接手を出さないわ」

「うん、わかってる」


 それでもこうして俺に話してくれる。これって特別なことなんだ。大事なことは必ずヒントをくれる。それはとても有り難いことだ。


「ありがと」

「あらあら、良いのよ~。それとラウ、またそろそろ」

「あー、まおうらね」

「そうね」


 うん、次にしよう。今日はもう疲れちゃった。


「行かないのれしゅか!?」


 ピューッと飛んできた小さな黒い塊。魔王のペットのバットだ。


「行くと思ってたのれしゅぅ……」


 あ、期待させちゃった? とっても残念そうに見えるけど、ごめんね。


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


魔王と会ってるのはもうバレてたのでは?と、感想欄でご指摘いただきまして、関連する話を訂正しております。

235話、236話、243話です。

読み返していただかなくても、バレてると分かって読んでいただけると支障はありません。

すっかり忘れていて、申し訳ありませんでした。

よろしくお願いいたします(人>д<*)


2巻が10日に発売になります!

ツギクル様からアマギフプレゼントがあります!Xのアカウントをお持ちの方は是非ご応募ください!

挿絵(By みてみん)


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