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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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243-教師陣グッジョブ

 毒がどこに仕込まれていたのか? 調べ上げたのが、王子の教育に携わっている教師の人たちだ。

 勉強中に王子が血を吐いて倒れた。そのこともあって教師陣が激怒したらしい。


「これは由々しき事態ですぞ。我々の貴重な時間に、しかも王子殿下に何をしてくれているんだ!」


 怒り心頭に発するとは、このことだ。


「え、おこったのれしゅか?」

「ああ、好き勝手やりやがってと、激怒していたらしい。そのままのテンションで、王子が触った箇所を全部調べ上げたそうだ」


 おう、それは凄いことだ。そのおかげで、何から毒を摂取したのか分かったのだからお手柄だ。

 教師たちが隅から隅まで調べたが、最初は毒らしき物は発見できなかったらしい。その毒がどういう物なのか、俺は分からないけど。

 そして教師陣は頭を突き合わせてミーティングだ。どういうことだ? これだけ調べても何も出てこないのはどうしてだ? 何か見落としていないか? と考えた。

 再度、王子が倒れた時のことを思い出し考える。もしや、教本か? と思いついた。そこで王子が使っていた教本を、1ページずつチェックしたらしい。気の遠くなる大変な作業だ。


「そこに塗ってあったんだ」

「あら、毒をですの? でしたら、経皮吸収かしら?」

「ああ、そのとおりだ。盲点だった」


 毒といえば、どうしても経口摂取と思いがちだ。それが経皮吸収だった。皮膚を通して体内に吸収される。例えば、経皮毒とかもそうだ。

 王子が使っていた教本に毒が塗布されていた。

 毒自体は無色透明で、特別きつい匂いのする物ではなかったから気が付かなかった。それを触っているうちに、少しずつ体内に毒が取り込まれ蓄積し、とうとう今日吐血したということだ。

 長い時間を掛けて、ゆっくりと少しずつ浸食していく。いつ教本に塗られたのか? 一体誰がどうやって? それが不明なままだ。

 しかもその教本は教師陣だって触っている。そこで大人と子供の違いが出たんだ。

 今度は医師たちが動いた。それなら教師たちもと検査したら、やはり毒が体内に蓄積されていることが判明した。

 なら、その教師たちはどうするんだ? もうピーチリンは全部ミミとフェンが食べちゃったぞ。


「大丈夫だ。フェンが万が一のことを考えて、少し取っていてくれた」


 おう、さすがフェンだ。ミミなんてなんにも考えないで食べていただろうな。


「みゃ……」


 おっと、ウトウトしていてもこんな時は反応するのか。


「これから出入り業者や、教師たちが購入していた書店も捜査する」


 気が遠くなるような捜査になるだろう。


「一つずつ確実に潰していく」


 父の決意だ。王族にまで被害が出たんだ。こんなの最悪は、国同士の戦になってもおかしくはない。

 いつもの感じで会議を進めているように見えるけど、父はいつもとは違っていた。ソワソワしているというか、悪くいうとちょっと浮ついている。


「あなた、落ち着かないと危険ですわよ」

「ああ、分かっている。しかしだな、今日はどうにも落ち着かん」


 どうしてかというと、二度目の精霊界を体験したからだ。その話をしたくてウズウズしているんだ。


「アリシアは精霊界に行ってなんとも思わなかったのか? あのような幻想的な世界を」

「あら、そんなことないですわよ。ですけど、私が行った時はそれよりも切羽詰まっていましたから」


 あなたを助け出そうと……と言葉を続けた。なんだか両親の間にハートが飛んでないか? 相変わらずラブラブだな。会議はもういいなら、俺は寝たい。眠いぞ。


「これからはラウが行く時は私も一緒に行こう」


 俺に言われてもね、どうしようもない。


「ラウは何度も行っているのだろう?」

「あい、ちょくちょく」

「ちょくちょくなのか!? なら私もこれからは、ちょくちょく行くぞ!」

「ええー」


 精霊女王がどう言うか分からないからね。それに精霊界に行く時は、大抵そこを経由して魔王に会いに行くからな。また魔王城へ一緒に行く?

 父が一緒でも母は心配すると思うのだけど。次は、私も一緒に行くと言い出しかねない。さすがに魔王城へ母を連れて行くのは躊躇する。

 それよりも、俺は今とっても眠い。瞼が勝手に閉じてきちゃうよ。


「あら、ラウはもうお眠ね」

「仕方ない、今日は疲れただろう」

「フク、ラウを寝かせてあげてちょうだい」

「はい、奥様」


 俺はまだ3歳だからね、夜の会議は遠慮したい。

 おフクに抱っこされて会議室を出たところまでは覚えている。だけど、気が付けば目の前に精霊女王が立っていた。ああ、また呼ばれたんだ。でも今日はお礼を言わないと。


「しぇいれいじょうおう、きょうは、ありがと」

「ふふふ、間に合って良かったわね」

「うん、どうなることかとおもっちゃった」

「死んでさえいなければ、ピーチリンで治らないものはないわよ」


 死んでさえなんて物騒な。そんなことになってほしくない。前の時にこんなことがあったのだろうか? 俺は全然覚えていないのだけど。


「なかったわよ。前の時は、あの深紅の髪の女性が捕まっていなかったもの」

「あー、ちゅかまったから、せっぱつまったみたいな?」

「そうかも知れないわね」


 でも、許せないわ。と精霊女王が怖い目をして言った。

 俺だって許せない。人の命をなんだと思っているんだ? だけど、あの拘束されている人を見るとね。


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


皆様お仕事はいかがお過ごしでしょうか?

私は、書くべし!と頑張っておりますが、どうも眠気には勝てずにおります。(^◇^;)

お腹がいっぱいになると、眠くなりますよね〜

(ロロみたい)

初稿の直しが二作品溜まってるのに。( ᐪ꒳ᐪ )


いざとなると、新作を投稿するのが少し怖くなってきました。(( ;゜Д゜))

どうしましょう! いや、投稿するのですけどね(^◇^;)


よいお正月をお過ごしくださいませ〜(*´∀`*)ノ


ラウ②が10日に発売です!よろしくお願いいたします!

挿絵(By みてみん)

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魔王城に行ってることは、言えないって、199話でバレてなかった?(´-﹏-`;)
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