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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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230ー精霊の加護

 そして、ピヨピヨと鳴きながら回っている。


「アハハハ! ミミったらおせーんだ!」

「ふぇん、なにいうみゃ。いまが、みみのでばんみゃ」


 よく分からないけど、とにかく今はミミの出番らしい。なんだか緊迫していた場の空気が、とってもほんわかしたものに変わってしまった。これもミミの特性かな?

 ミニマムな鳥さんが老師の頭上を回りながら、キラキラと光を降らせている。幻想的なのに、ピヨピヨと鳴いているものだからとっても締まらない。そして光が終息し小さな鳥さんたちがピヨヨーと消え去ると、老師がゆっくりと立ち上がりいきなりビュンッと部屋をでてこちらの部屋にやってきた。


「どうなっておるのじゃーッ!?」


 バンッとドアを開けるなり、大きな声でそう言った。もう元気そうだ。

 どうなっているかなんて、それはこっちのセリフだ。


「ろうし、もうだいじょぶ?」

「なんじゃ、ラウ坊の仕業かぁッ!?」

「ちがうよ、みみらよ」


 仕業って悪いことをしたみたいじゃないか。老師を回復させたのだから、褒めてあげてほしい。


「ミミちゃんッ!」

「なんみゃ? うるしゃいみゃ」


 とってもクールなミミだ。ミミが今したことは凄いことなんだ。老師の魔力量を全回復させている。俺のマジックヒールでも全回復までは無理だ。

 元大賢者だといっても、今はまだ3歳のちびっ子だから能力は前の時ほど高くない。

 それにしても、ミミが魔法を使う時はあれが通常バージョンなのか? 些細な魔法の時は登場しないようだけど、あの小さな鳥さんはとっても微笑ましい。場が和むね。


「あんなことする必要はないんだ。だが何故かミミが魔法を使うときは、あの小さな鳥が出てくる。笑えるだろう? ワッハッハッハ!」


 フェンったら父の肩の上で浮かびながら、体を丸くして笑ってる。これはお腹を抱えて笑ってるのかな?


「ふぇんが、まほうをちゅかうときは、ちいしゃなねこちゃんがにゃぁ~って、でてくるとか?」

「そんなわけねーだろ! ワッハッハッハ!」


 だよね~、きっとあれはミミだけだろう。ミミらしいといえば、ミミらしい。いつもどんな時でも、カッコよく決まらないのがミミの良いとこだ。ふふふ。


「らうみぃ、みみはかっちょいいみゃ」


 そう言いながら、何故か両手羽を腰らしき場所にやり、胸を張っている。これはあれか? もしかして格好つけているのか? とっても自慢そうだ。


「みみは、かわいいよ」

「しょうみゃ? かっちょいいより、かわいいみゃ?」

「うん、しょうらね」

「まあ、いいみゃ」


 ふふふん、とまた胸を張る。そんなところがまた単純で可愛いよ。


「みゃ? なんかほめてないみゃ?」


 こんなところはいつも鋭い。


「しょんなことないよ、めっちゃかわいい」

「めっちゃみゃ? しょうみゃ? みゃ?」


 これだけで納得してしまう単純さも、また可愛い。


「フェン、それであの男はどうなんだ?」

「今は老師のダブル回復で落ち着いているが、そう長くは生きられないだろう」

「どれぐらいなんだ?」

「老師のお陰で今すぐどうこうではないな。そうだな、持って十年ほどか」


 十年か。お爺さんと呼ばれる歳にはなれないということだ。やはりあの種族が短命なのは、精神干渉に原因があるのだろう。深紅の髪の女性は呪いを扱っていたからそれ以上だった。

 そんなことは、してはいけないのだと思い知らされる。呪いだけじゃなく、精神干渉もだ。当然だ、人の思いを操るなんて、してはいけない。反動があって当然なのだろう。


「呪いも精神干渉も精霊王は認めていない。だから精霊の加護を受けている種族は使えないんだ」

「さっきからワシはじぇんじぇん分からんぞ! だからフェンちゃんの言葉を聞けるようにして欲しいと言っておるのだ!」

「まあまあ老師」


 宥めながら、父が老師に説明をした。


「そんなの当然じゃ。神でも人の心を操るなんてことはせんわ」


 まあ、それはどうだか知らないけど。誰も神に会ったことがないのだし。


「じゃああの国は精霊の加護を受けておらんのだな?」

「そうらしいですね」

「なら納得じゃ。他の国が羨ましいんじゃ。その気持ちも分からないではない。精霊の加護があるとないとでは、全然違うからの」


 俺は気にしたことがなかったのだけど、老師が言う通りらしい。

 精霊の加護があると、気候も落ち着き作物も良く取れる。多少の増減はあったとしても、深刻に困るようなことはない。国を揺るがすほどの天災もなく、どの国も穏やかに暮らしている。

 デオレグーノ神王国が度々戦を吹っ掛けてくるが、それがなければ戦なんて起こらないだろう。

 自国で不足がちなものは、輸入する。同時に、他国に不足気味な物を輸出する。そうして各国は持ちつ持たれつで貿易をしている。

 あの魔国だって、人化できる魔族が自国の鉱石等と引き換えに持って帰る。とっても平和に保たれているんだ。

 それを壊すのがあの国だ。それだけ困っているのだろう。


「ラウ、それだけではないぞ。我々の加護がないと精神も落ち着かないんだ。努力するより手っ取り早く奪おうとする。悪意が強くなる傾向にあるんだ」

「しょんなになの?」

「そうだな。なにしろ精霊は平和主義だからな。それが影響するのだろう」


 あ、いかん。また老師が分からないと拗ねそうな顔をしているぞ。ちょっと面倒だ。


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


早いもので、今日の投稿で230話になりました。そろそろ後半なのですが、どうなるのでしょうね(^◇^;)


今日、このラノ2026が発表になりました。私はこういうのに一切ご縁がなくてエントリーさえされていないのですが( ᐪ꒳ᐪ )

受賞された先生方はそうそうたるメンバーで、凄いです。

いつかは私だって!( ߹ㅁ߹)

頑張りまっす!

皆様、末永くよろしくお願いいたします!(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾


来年1月に2巻が発売になります!続刊を出すためにも、皆様のお力が必要です!よろしくお願いします!

イラストは上がってきているのですよ。ニマニマしながら見ています。お楽しみに〜!

挿絵(By みてみん)

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