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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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226/268

226ー尋問部屋

 俺たちに使い魔として付いてくれているけど、本来精霊は自由だ。母のジョブで精霊女王と交流を持てるから、特別に使い魔を出してくれているだけだ。だからそうヘソを曲げそうなことを言ってはいけない。


『ラウ、大丈夫だぞ。老師に悪気はないと分かっているからな』


 フェンが念話で話してきた。やっぱフェンは大人だよね。ミミと偉い違いだ。


「みゃ? らうみぃ、なんみゃ?」

「なんれもないよ」

「しょうみゃ? みみのわるぐちを、いわれたきがしゅるみゃ」


 こんなところだけ鋭い。でも悪口じゃないよ、事実だ。

 老師に連れられ、魔術師団の詰め所を出て城の裏側へと移動する。この辺りは来たことがない。といっても、俺が行ったことのある場所なんて限られるのだけど。

 騎士団の詰め所になっている建物に入って行く。


「ラウは来たことがなかったな。ここは騎士団の詰め所だ。といっても第2だ。ここは待機している者の詰め所で、今任務に就いている騎士団の詰め所はもっと表にある」

「とうしゃま、ふたちゅめの、ちゅめしょってことれしゅか?」

「そうなるな。ただし、ここの地下には牢がある。捕らえられた者たちの中で尋問が必要な者はここに入れられる」


 ほうほう。なら尋問が終わった者はまた別の牢に入れられるということかな?


「刑が決まった者は騎士団はもう関わらないからな。別の牢に移される」


 騎士団といえば、俺が0歳の時に攫われて助け出してくれたのが騎士団長だ。今も健在で騎士団長をされている。そして、その騎士団長の息子が前の時に俺を背後から刺した奴だ。

 騎士団長の末子で、フェルディナント・モレー。俺より1歳上だったから今はまだ4歳か。

 王女もそうだけど、ちびっ子の頃は素直で可愛らしいんだ。それが何をどうすれば人を陥れて殺害するような人間になってしまうのか? 騎士団長の息子とは現世ではまだ会ったことがないけど、まさか4歳でもう歪んだ性格になっているなんてことはないだろう。

 どんな奴なのか、ちょっと興味がある。


「らうみぃ、どこいくみゃ?」

「みみ、おしょとにでたら、しゃべったらだめらよ」

「しょうみゃ? きょうもみゃ?」

「しょうだよ」

「みゃ、わかったみゃ。めんどうみゃ」


 また余計な一言を言った。父がいるのに、気を付ける方が良いぞ。また頭を鷲掴みにされて、どこかへ連れて行かれちゃうぞ。


「みゃ!? みみはいいこみゃ!」

「しょうらね。らから、しゃべったらだめ」

「ぴよ」


 とってもわざとらしく『ぴよ』なんて言っている。父は睨んでいるけど、今のところはセーフらしい。

 建物に入ると、当然だが騎士団員が何人もいた。老師を見つけると一人の団員がやってきて、なにやら話してまたどこかへ行った。


「連れてきてもらうからの。あっちの部屋で待っていよう」


 建物の奥へと老師は進む。迷いもなく行くところを見ると、何度も来ているのだろう。

 捕縛してきた者を尋問する部屋に行くらしい。もちろん俺は初めてだ。

 

「とうしゃまもきたことがあるのれしゅか?」

「ああ、何度もな。あまり来たくはないが」


 だって尋問部屋だものね。そんな場所にはとっても不似合いなちびっ子の俺が父に手を引かれて行くと、そこにいた騎士団員がみんな見てくる。そりゃそうだよね、ちびっ子が何の用だって思うもの。


「王子殿下でも、来られたことはないだろう」

「らってまら、こどもれしゅから」

「そうだな。だからラウも連れて来たくはなかったんだ」


 俺は大丈夫だよ。だって中身はちびっ子じゃないから。でも前の時にも来たことはなかった。俺はそんなことには関わりのない立場だった。

 父の仕事を手伝っていなかったんだ。勝手気ままに冒険者のようなことをしていた。反抗心があったんだな。今から思うと、何に拘っていたのかと思ってしまう。こうして思い返すと後悔ばかりだ。俺は一体何をしていたんだ。


「ふぅ~」

「ラウ、大丈夫か? 無理をしなくて良いのだぞ」

「とうしゃま、らいじょぶれしゅ」


 思わず大きなため息をついてしまった。


「ぴよ」

「らいじょうぶ」

「ぴよよ」


 ミミも一応心配してくれているらしい。けどミミ、また忘れてるぞ。念話が使えるだろう?


『アハハハ! ミミはそんな感じだ!』


 ほら、フェンに言われてしまってるぞ。


『わ、わ、わしゅれてないみゃ! みゃ!』


 はいはい、めちゃくちゃ動揺しているじゃないか。ミミだからそう期待はしていない。


『らうみぃは、ひどいみゃ! みみはてんしゃいみゃ!』


 早くその天才っぷりを披露してほしいものだ。

 老師が一つの部屋へ入って行く。他より分厚い扉のその部屋は、まさしく尋問部屋だった。尋問の道具が置いてあるわけじゃないけど、机と椅子だけがあって他は何もない。とっても殺風景な部屋だ。


「ラウはこっちだ」


 父に連れられ、尋問部屋の隣の部屋に入る。その部屋はガラス越しに尋問部屋の内部が見える小部屋だった。なんだか前世のドラマに出てきそうだ。刑事が尋問しているのを、マジックミラー越しに見ているみたいなさ。


「向こう側からは普通の壁に見える。魔術師団が作成した魔道具だ」

「へえ~」


 魔道具だって。凄いね。ガラスじゃないんだ。そういえば、この世界では大きなガラスは見ない。まだ技術が発達していないのか? それともお高いのか?


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


皆様温かいお言葉をありがとうございました!

まだまだ悲しくて寂しいのですが、頑張ってまいります(๑•̀ㅂ•́)و✧

ソファーで寝ている幻影が見えたりなんかして。

そんなことはないのですが(^◇^;)


ラウの2巻の予約が始まっているらしいです。

1月発売ですって。まあ! どうしましょう(^◇^;)

まだまだ全然できていません。初稿は出してあるので、その先はこれからです。

が、イラストのラフは色々あがってきています。

Shabon様の超可愛いイラストが! もうラフの時点でめっちゃ可愛いです。

お楽しみにしていただけると嬉しいです!


また別のことでバタバタしていてお休みさせていただくこともあるかも知れませんが、できるだけ頑張ってまいります!

どうかよろしくお願いいたします(ᴗ͈ˬᴗ͈)♬♡

挿絵(By みてみん)


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