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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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224ー世話の焼ける

「とうしゃま、ぼくがいきましゅ」

「しかしだな、ラウ」

「じゃあ、とうしゃまがいきましゅか?」

「なんとか時間を作って、私が行くことにしよう」

「ぼくも、いっしょにいきましゅ」

「ラウ、私が行くのだからそれはいい」

「けろ、おうじれんかも、きになりましゅ」

「あぁ、王子か」

「あい。あしょんできましゅ」

「そうするか?」

「あい」


 母は反対したのだけど、結局俺も一緒に登城して老師の件を手伝うことになった。何より王子と王女が気になる。あれからどうしているのか? 王女がまた萎縮したりしてないか、心配だったんだ。


◇◇◇


「な、な、なんでじゃ! アリシア様じゃないのか!?」


 父と俺が協力すると、老師に会いに行った時の老師の言葉だ。老師ってとっても素直だね。きっとあれだよ、リンリンを見てみたかったんだ。

 ミミは当然のように鳥さんの姿でいつも俺の肩にいる。父の使い魔のフェンとは一度会った。だからリンリンに興味を持ったのだろう。

 それがとってもよく分かるから、つい父と一緒にジト目で見てしまう。


「い、いや、その、なんじゃ。決してリンリンに会ってみたいとかいうわけではないのじゃ!」


 ほら、簡単に白状している。本当、呆れてしまうよね。


「老師、リンリンでなければ駄目だというわけではないでしょう」

「しょうしょう、みみがきょうりょくしゅるって」

「え、みみみゃ? しないみゃ。めんどうみゃ」


 冷たいことを言いながら、俺の肩で羽繕いなんてしている。ミミにとってはどうでも良いことなのだろう。ぶっちゃけ、俺もどうでも良いのだけど。

 でも捕まえた奴等がどういう命令で動いているのかくらいは、ちょっぴり気になる。

 そんなことより、老師は椅子を並べてそこに横たわっている。俺たちが来たのに起き上がろうともしない。


「ろうし、ろうしたの?」

「ぷぷぷッ……」


 老師の側にいたレイラちゃんが笑った。あれれ? どうしたのかな?


「老師、まさか腰ですか?」

「しょ、しょ、しょんなことはないのじゃ!」


 腰にきたのだね。老師は調子に乗って、毎回うちまでエッホエッホと駆け足で来ていた。良い運動になるとか言ってさ。

 先日うちからの帰り道、突然ギックリときたらしい。それからレイラちゃんに肩を借りて寄りかかり、引きずってもらいながらなんとか魔術師団まで帰ったそうだ。

 だから馬車でくれば良いのに、もうお年なのだから。


「老師、どうするのですか? 私はもう時間はとれませんよ」

「起きるのじゃ!」


 そう言って体を起こそうとするのだけど、取り敢えず座ろうとした途端に。


「ふぐぅッ!」


 腰に手をやりながら、前かがみになって崩れ落ちちゃった。あれは相当痛いのだろうね。本当に世話の焼ける老師だ。


「ろうし、なおるかどうかわからないけど」

「なんじゃ? ラウ坊はまだ隠し玉を持っておるのか?」

「ちょっとだけね。とうしゃま、いいれしゅよね?」

「ああ、仕方ない。老師、くれぐれも内密にお願いします」

「も、も、もちろんじゃ!」


 俺が何かするのだろうと思った瞬間に、老師の目がキラキラし出した。本当に、魔法が好きなんだ。興味津々なんだね。

 覚えているかな? 前にリンリンに教えてもらった魔力譲渡みたいなことだ。俺がほんの少しの魔力を放つと、皆元気になっていたという。女性陣はお肌や髪が艶々になっちゃった。

 あれを老師にしようと思った。少しは腰が楽になるかな? て思って。だってあの時ノーマンは長年の腰の重みがなくなったと話していたから。


「らうみぃ、ちょびっとみゃ」

「うん、わかってるよ」

「ちがうみゃ、ほんとうにちょびっとの、ちょびっとみゃ」

「しょうなの?」

「しょうみゃ、でないとめっちゃげんきに、なってしまうみゃ」


 あまり元気になり過ぎても困る。きっと老師は張り切っちゃうだろうから。よし、ほんの少しだな。俺は老師の腰に手を当てる。


「うひょひょ! ラウ坊、くすぐったいぞ!」


 はいはい、大人しくしてね。

 俺はほんの少しだけ魔力を流す。痛いのは治ってねって思いながら。すると手を当てたところにシャボン玉みたいな光が現れ、老師の腰に消えていった。といっても、これは俺や精霊にしか見えないらしい。


「きゃひょッ!」


 変な声をあげて、ちょっぴりビクンとした老師。あれれ? まだ多かったかな? その反応はどうなのだろう?


「ラウ坊、いかんな。殿下、これはいけませんじょ!」

「アハハハ! 老師、顔色がとても良くなっておりますよ」


 父は笑っているけど、本当に頬がピンク色になり艶々し出した。


「こんなことができると、バレたりしたら大変なことになるじょ!」

「ですから、弟君にはくれぐれも内密に」

「もちろんじゃ! あやつには、じぇったいに言わんぞ!」


 またまた覚えているかな? 老師の弟は枢機卿だ。一番バレたら駄目な人だ。老師は弟を避けているみたいだから、大丈夫だろう。


「ミミちゃんは、分かっておるのだろうな?」

「とうじぇんみゃ、みみはてんしゃいみゃ」


 何のことやら? この二人の会話は内容が全く分からない。


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


またまた老師に物言いがつきそうですが(^◇^;)

老師はこんなキャラなので、見守っていただけると嬉しいです。

読み直すたびに、手直ししてどんどん老師がポンコツになっていくのですけどね。

今、追加のキャラ設定を作っています。担当さんに、カトリーヌ、ルシアン、マチルダと言われて、それ誰やねん!? と思ってしまったのは内緒です(^◇^;)


年内に発売される分は全部終わったので、ひと段落と思っていたら来年の分の初稿の締め切りが!

プロットなんて作れないですぅ( ᐪ꒳ᐪ )と担当さんに泣き事を言ったのは私です。

頑張ります!こんな私ですが、どうか皆様よろしくお願いいたします(*ᵕᴗᵕㅅ)


挿絵(By みてみん)

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