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有限の繰り返し
「まあ、そんなに頻繁に魔導書を持ち変える必要があるなら、持ち歩くのは無理にしても、本棚にでも置いとけって話だからな」
「状況によって使い分けるのが一番合理的だろうね」
「実際、なんですでに持ってる魔導書を捨てるような真似をするんだ?」
何かしらの合理性があるのだろうとは思うが……普通に考えるなら色々持ってる方が良いハズだ。
「簡単に言えば、より強力な魔導書を手に入れるためだね」
「繰り返せば繰り返す程強くなるのか?」
「ある段階まではね。ただ、ある段階から壁みたいなのが出来て、その壁を突破出来るかどうかは魔術師次第だね」
「ある段階まで……? 無尽蔵に強化出来るというわけでもないのか」
まあ、当たり前の話ではあるな。青天井で強くなれるなら、皆がこぞってやるだろうしな。
「無尽蔵に上げるのは無理だね。魔力の抽出にしても新しい魔導書に再設計し直すのにしても道具と腕が必要になるし、レベルが上がれば上がる程求められるものも上がってくるから、どこかで頭打ちにならざるをえないからね」
「技術的な問題があるのか……」
「そうだね。途中からは使う道具や腕前のせいで一定以上の品質は作れない事になるからね」
前回よりもより良いものを作るという繰り返しは、無限には続かないわけだ。




