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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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武器以外としての使い道

「まあ、理論上はかなり強力な武器になるんだけど……現実はそんなに甘くないね。結局は魔力を込めた剣で叩き切る攻撃力に勝てないならどうしたって不意打ちとかリーチとか、後は小型なところを上手く利用するって使い方しか出来ないわけだし」


 銃ならではの強みが少ないのか。


「的を狙って引き金を引けば良い銃なら、他の武器よりも扱いが簡単に思えるが……魔力の込めやすさを考えると弓矢の方がコスパが良いのか」

「そうだね。やっぱりどうしても魔法的効果を付与するなら大きさはどうしても必要になるし、矢を飛ばす方が理に適っているね。銃で性能を高めるには、素材の方を拘らなきゃいけなくなるけど、そしたら価格が跳ね上がるからね。一般人にはとても手の出せない武器になるよ。だから魔法付与の効率を維持したまま小型化の両立を実現したボウガンが開発されたね。結果的には今度は連射力の無さが指摘されてそこまで流行しなかったみたいだけど」


 ボウガンか。確かに銃よりは大きいし、弓と比較して取り回しはしやすいだろうな。だが、連射は流石に弓と銃の方に軍配が上がるか。


「全てにおいて理想的ってわけにはいかないか」

「極論言っちゃえば作ろうと思えば作れはするんだろうけど、それだと費用が跳ね上がるからね。それに物理的破壊力の方に偏ってる銃と違って魔法効果に特化した杖や魔導書が主流なのも向かい風になってるね」

「そういえば確かに、杖や魔導書で物理攻撃ってのはちょっとイメージ出来ないな。物理的破壊力は軽視されているのか?」

「そういうわけではないね。ただ、魔法で身体能力を底上げすればある程度はカバー出来るし、それになにより、戦闘でしか使い道のない銃より、火とか水とか、日常生活で応用可能な魔法の方が有用だと思われているのが大きいね」


 なるほど、旅に出る際の利便性も兼ね備えているのか。確かに最低限の火種になって、その気になれば飲み水の精製も可能と考えれば、魔法の利便性は計り知れないな。少なくとも戦闘でしか役に立たなそうな銃とは比べ物にならない……と、言うか、そもそも比較対象になりえないな。日常生活にも応用の利く杖や魔導書と違って、武器というのは根本的に狩りや戦闘で用いる専門的な道具だからな。より多機能な道具……という観点でモノを見た場合、杖や魔導書は利便性で他とは頭一つ抜けて優れていると言わざるを得ないか。

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