転送魔法の繋がり
「……で、この転送装置を使って魔王城へ向かうには拠点の制圧が必要に……まあ、理論上は稼働中の転送装置に飛び込めば良いだけの話だから潜入でも問題無いんだけど……それだと味方からの援護無しの決死隊になるから最後の手段だね」
「魔王城のどこと繋がっていて、周囲に何があるのかも全くわからない状態で潜入するのはまさに一か八かだな」
誰にもバレずに潜入して転送装置に潜り込めたとしても、その先の魔王城で敵と遭遇する可能性はあるからな。……と、言うより、その危険性はかなり高いと言わざるを得ない。何せ稼働中に潜入するって事は、少なくとも何かが転送装置のすぐ近くにいるって事を意味しているからな。
「だから拠点は事前に攻略すべきって話になるんだけど……攻略したら順調に話は進むかと言われたらそんな事はなくて、拠点が落ちた事を把握した時点で転送魔法の繋がりを切断すれば行き来は殆ど不可能になるって事だね」
「繋ぎ直す事は出来ないのか?」
「難しい話だね。少なくともそれなりの時間は必要になるし、そもそも装置を物理的に破壊されたら繋ぐも何も無くなるからね」
なるほどな。敵からの侵入を許すくらいなら、いっその事自分達の手で破壊してしまおうというわけか。
「そもそも魔王城へ行けるタイミングが限られていると言うわけか」
「それに、あえて繋がりを切らずに装置の前で待ち伏せするって事も考えられるね。ノコノコ現れた敵を即座に罠にはめられる。まあ、これは人類やエルフ側にも出来る策だけど」
ダメージレースの差で魔王側が圧倒的に有利だな。保有している戦力に差があり過ぎる。




