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~ 鬼 道 師 ~   作者: MiYA
1/4

~ 童子の 悲しみ ~

「何でや … おっ父 … 何でなんや … おっ母 … 腹 減った … 腹 減ったなぁ … 」



バ ッ タ ~ ン ッ !!



隙間 風が ビュービュー と …


真っ暗な 家屋を 四方に 駆け抜けた …



ウ ゲ ッ ! ウ ゲ ッ ! ウッキャキャッ !



動かなくなった筈の 童子 は …


奇妙な 奇声を上げて


ムックリ 起き上がると …



家 の 梁から ブラリ と 垂れ下がる


二本 の 足に むしゃぶりつき


ガリガリ と 喰い始めた …


「おっ父 … シナッコイなぁ … 筋だらけじゃ ! ウッキャッキャ !!」



おっ父 の


足から 頭 まで


骨 と 髪 以外 の 全てを 喰い終えると …



童子 の 瞳 は …



不気味に 赤く光り始めた …



「ウッキャキャッ ! ウッキャキャッ!次は … おっ母 だ …」



炉の横で


おっ母の胸に めり込んだままの


斧を バンッ !と 投げ捨て



バ リ バ リ ! ビチャッ!ビチ ャ ッ!



童子 は 斬れた 胸から


肉と皮を 引き千切りながら



「おっ母の方が おっ父より 柔いな … 」



ビシッ! ビチャッ! チューチュー ッ!



と おっ母も 貪り喰った …


童子 の 躰 は …


影のように 真っ黒に変わった …



童 子 は


腹 を ポンポンと叩き


板の間に 躰を ゴロン と 横たえた …



「憎 イ … 憎 イ … アイツラ … 誰モ 許サンゾ !!」



ギリリ!ギリリ! と 歯軋りをしながら


童子 は 真っ赤な涙を流した …


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