【第4話『転校生を救出せよ!?』】
━━━転校生を紹介する━━━
その言葉と同時に俺は勿論の事、クラス全員が?(はてな)マークを浮かべた。
「谷ちゃん、爆発の次は爆弾発言とは洒落が効いてんじゃん」
慶太が呑気な事を言っているが、他にツッコむ所があるのではなかろうか。
九条がおずおずと手を挙げて、谷口に話し掛けた。
「あの、その転校生ってもう来ているんですか?」
いやいや、流石に来てないだろ。だって爆発だぜ?
谷口の焦げた顔やチリジリになった髪を見れば分かるけど、谷口を中心として爆発したんだぜ?扉ぶっ壊す程の爆発だぜ?
そんな谷口の側に居たら、転校生も命が危ういよ。
恐らく転校生の件そのものが嘘だろう。
この爆発の一件をウヤムヤにしようとしているんだよ。
全く往生際の悪い先生だ。
「来てるぞ。扉の向こうに」
「来てるんかい!え、なに?嘘じゃないの!?本当に転校生来てるの!?そもそも扉の向こうとか、今さっきアンタが粉々に吹っ飛ばしただろう!そのせいで慶太が一回オチたんだぞ!」
「オチたの気付いてて助けてくれなかったの!?」
思わずツッコんでしまった。余りの事に我慢が出来なかったんだ。
あと慶太が何か言っていたのは聞こえていたが良く聞き取れなかった。
すると言うが早いか、谷口は教室の外に向かって「おぉ━━い、転校生ー、入って来ていいぞ━━━」と、気の抜けた感じで呼び掛けた。
あの爆発で無事なのかよ……。
だが、転校生は一向に入って来る気配がない。
谷口はいつまでも入ってこない転校生に対して、疑問を抱きながら廊下の様子を見に行く。
まだ廊下には爆煙が充満している。
つうかこれだけの騒ぎを起こしているのにも関わらず、隣のクラスや先生方が様子を見に来る素振りがない。
どうせいつものことだと思われてるんだろうな~。
実際いつものことだし。あ、なんか哀しくなってきたな。
俺は嘆息していると、転校生の様子を見に行った谷口が「ぎょっ!!?」と焦りを含んだ声を上げた。
「ぎょ……?」
「今、ぎょとか言わなかったか、谷ちゃん……」
俺と慶太が嫌な予感を抱く、すると額から冷や汗を垂らした谷口が、こめかみに手を置いてしばらく考え込んだ後クラスの皆を見た。
「あぁ━━━、保健員……」
保健員と言われて、無理矢理やることになった俺と、自主的になった九条がそれぞれ返事をする。
「どうかしましたか?」
「先生、いま保健員は手一杯です。どこかの誰かが爆破テロを行ったせいでな」
「わりぃんだけど、転校生……延びちまってるわ。保健室運んでやって」
「やっぱりか!いくらなんでも至近距離で谷口爆弾食らって無傷なんてあるわけないもんなぁ!
あとアンタもうちょっと反省と自重しろ!」
再び我慢出来ずツッコミ。
今回は九条も「そうですよ!危ない物を作るのやめて下さい!」と珍しく注意を促していた。
良いぞ、もっと言ってやるんだ、この常識知らずに。
「少しは考えて下さい!転校生、ケガとかしてませんよね!?」
「……わかんねぇ……やっべー……」
「いやいや“やっべー”じゃないだろ!もっと焦ろうよ!」
「一之瀬君、今は転校生を保健室に連れていこ! 谷口先生のお説教はまた後です!」
俺達は急いで廊下に出て、転校生を確認すると━━━女性だった。しかも、金髪で背の小さい女の子。
目を回して倒れている。
とりあえず考えるのはやめだ。
俺は九条と二人がかりで転校生を担ぎ、早急に保健室に連れていこう。
教室からはクラスの皆からのバッシングを受けている谷口の姿が見えたが、たまには怒られるのも良い薬だろ。
そう思って教室を跡にした。
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1階にある保健室に転校生を連れていくと、保健の来栖 好美先生がいてくれたおかげで、手当てはスムーズに終わった。
本来、来栖先生に会ったら男子なら誰でも喜ぶナイスバディを凝視するところだが、今は転校生の安否が気になり、つい目をベッドの方に取られてしまう。
そんな風に心配そうにしていると、来栖先生は苦笑しながら励ましてくれた。
「そんな心配しなくても大丈夫よ。この娘は強いわ!必ず還ってくるから!」
うん、本人は励ましているつもりなんだろうけど、余計に心配になったな。
一体どこから還ってくるんだろうな。
あの世か?あの世なのか?
すると転校生は今、臨死体験中か?そうなのか?
「とにかく、授業に間に合わなくなるから、今は私に任せて行きなさい」
半ば押し出されるようにして、俺と九条は保健室から出た。
「また放課後、診に来よ?」
「そうだな」
遺憾が残りながらも、俺達は教室に戻った。
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そして放課後。
俺は慶太と九条と一緒に、保健室に来ていた。
俺と九条は保健員として、慶太は委員長として、転校生が目を覚ましたと言う事で、様子を見に訳だが……なぜ、慶太がクラス委員長なのか、それはクラスの皆に無理矢理やらされたに他ならない。
ま、それは置いといて、俺は中に入る為に保健室の扉をスライドさせた。
「失礼しま━━━っ!?」
扉を開けると、あらビックリ。
そこには着替え途中の転校生がいた。
大方爆煙で誇りまみれになった制服を叩いていた途中なのだろう。
だって来栖先生も手伝ってるもん!
いや、それにしても……転校生は上の制服を脱いでいる為、Yシャツ状態な訳だが多分さっきまで気を失っていたのだろう。
Yシャツが寝汗で透けているからだ。
その濡れたYシャツからは2つの膨らみが強調され、またピンク色のブラジャーが露になっている。
すごく柔らかそうで、目が釘付けになる。
これはヤバい……ちょっと得した気分だ。
「!?」
その時だった。
凄い殺気を感じた。この俺が構えを取るほどに。
殺気がする方を見ると、九条が手を震わせて立っている。
この流れ・・・マズイ!
「…っ!何だか分からないけど、本能に従い戦略的撤退をします!」
俺は慌てて扉を開けたところで、回れ右をして立ち去ろうとした━━━━━━その瞬間、世界が回った。
いや違うな。
回ったのは俺だ。俺は九条に胸ぐらを掴まれ、逃げるスピードを利用して投げられたのだ。
「何をまじまじと見てるのよ!ばかぁ━━━!」
そんな悲痛の九条の叫びがこだま中、俺は勢いよく投げられたせいか、保健室の扉をぶち破り、盛大に吹っ飛んでいく。
俺は激しい打撲に耐え、自分の考えのミスに気付く。
「……わ…忘れてた……こいつ…合気道も出来るんだ…っ……た…………がくり」
俺は眠りについた。
「ハァハァ……」
「ちょっとちょっと、扉壊さないでくださーい」
「大丈夫かー、光司~」
「? ?」
来栖先生と慶太が心配してくれ、転校生が焦る中俺は眠った。
次回へ続く!!
どもども、焔伽 蒼です!なんとか投稿できました!
始めは物語があまり進まないので、早めに投稿しています。
そして、前回に次は転校生メインと言ったのですが、メインどころか名前すら明かされていない状況で終わってしまいました。
じ、次回こそは転校生をメインにしますからね!
配信は・・・・・・出来るなら明日なのですが、そうですね~・・・。遅くても明後日までには投稿して見せます!
予定変更の可能性もありますので、その時は活動報告に記します。




