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File ver1.47
「何故だ!何故まともに動かん!」
「オクシーの妨害では?」
「……クソッ、奴の案を呑んだのが間違いだった。こうなると判っていたなら……」
「仕方ないですよ、あいつ用心深いですから。いいから僕達は集中しましょう。ラジームさ――」
「ラジーム殿!!」
研究室のワープゲートが強引にこじ開けられた。
「0wareへの感染が確認されました!!」
「何だと?」
ラジームと呼ばれた男の顔が、瞬く間に険しくなる。
「ログは!ログは確認したのか?!」
「……といです」
「あぁ!?聞こえん!!」
「……侵入されたのは一昨日です」
ラジームは一気に青ざめた。
「……何故そんな事になった」
「分かりません。ここ数日の映像全てがすり替えられていました。ログも元通りだったのですが、どうやらダミーのファイルに置き換えられていたようで……」
「なんということだ」
ラジームは肉片のようなもので作られた顔で天を仰ぎ、わざとらしくため息を吐いた。
「迅速に片付けなければ、このエリアの汚染は免れないぞ」
「……誠に申し訳ないのですが、ラジーム殿」
配下の者は、歯軋りをしながら、慎重に口に出した。
「既に、汚染者が3名……そのうちの一人は、「二神の片割れ」の残滓を持つ少年です」




