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2.悪魔令嬢は、待ち合わせる

読んでくださった方ありがとうございます

「バードック様、ヒーラギ様ごきげんよう。クローバ様お久しぶりです」

「やあ、アザミーナ嬢。君の父上と話をつけておいたよ。学園にいる間は直接売ってくれ」

「かしこまりました。気に入っていただけたのなら幸いですわ」

「それは当たり前だ。君は信頼のおける人間だと思っているし、薬の出来栄えも品質も素晴らしい」


よく嘘が簡単に出るものだ。私が渡した薬もバードック様の魔法鑑定で検査してからしか使わないだろう。私から買うことで、クロッカス侯爵家を中立の立場から第三王子派に引き込んだと思わせたいのだろうか

隣では、ネモフィラちゃんがうんうんうなずいている。君は頷くでないよ


「その後ろにいる子は誰…」

「初めまして!私はネモフィラです」

「ネモフィラ?ああ、そういうことか。慣れない環境で大変だろうに…つぶれないでくれよ」


バードック様は何かを知っているらしく、思わせぶりな態度をとっている。ゲームではこんなシーンなかったはずだ。どこからずれてしまったのだろう


「ネモフィラさん、こちらがバードック王子様、ヒーラギ公爵令嬢様、それから」

「俺はアザミーナ様の婚約者のクローバだ。よろしく」


クローバ様が自分から挨拶をした。

私には敬語で話すのに彼女には砕けた口調で話している。別にうらやましくはない。ネモフィラちゃんは素敵な笑顔のままであるから印象悪く感じる人はいないだろう


「はい、よろしくお願いします」

「では、私たちはそろそろ行くよ。バードック行こう」


それだけ言うと二人は去っていってしまった。薬を売ってくれというためにここに来ていたのだろう。気のせいかヒーラギ様がピリピリとしていた


「何かあったのかしら」

「気づきましたか。バードック様の弟、アドニス様が入学されるから神経を尖らせてますね」

「昔からそうなの?」

「皆が知っている通り、兄弟の仲はあまりよくないですね。バードック様自体も好きじゃないようだ」


クローバ様は第三王子であるバードック様を応援しているのだろうか。聞くのはマナー違反だろう


「そろそろ行かないと、入学式始まっちゃいますよ」

「あらもうそんな時間。クローバ様、お昼一緒にどうですか?」

「そうですね。迎えに行くからホームルームで待っていてください」


クローバ様と別れてネモフィラちゃんと歩き始める。彼女は嬉しそうに私に話しかけてきた。キラキラした笑顔が眩しい


「アザミーナ様はクローバ様と愛し合っているのですね」

「まさか、ただの政略結婚よ。まだ、婚約の段階だけれどね」


冷静に言うと本当に不思議そうな顔をされた。何を不思議に思うことがあろうか、恋愛結婚自体が珍しいのに


「あなたが、クローバ様をもらってくださればいいのに。そうすれば私も自由よ」


我ながら、ひどい一言だと思うが私と婚約しているからという理由で、クローバ様のことを好きになってはいけないと思われたら私の計画が台無しになる。せっかく良い感じで出合わせることができたのに台無しにされたら困る。困るどころか暗殺されかねない


先はだいぶ長そうだ。遠い目になってかざした手にはめた指輪が、太陽に光を反射して光った

ありがとうございました。熱があると文章がまとまらなくて大変です

誤字脱字がありましたら報告お願いいたします。誤字報告してくださる親切な方いつもありがとうございます。それに甘えず、自分でも気を付けます


明日は午前8時に次話投稿します

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