プロローグ2
あの変な自己紹介を聞かされて早三日がたった、驚くことに足絵はすぐにクラスに馴染んでしまった。それもそのはずある日は。
「ねぇねぇ、てつやー私たちの担任って絶対かつらよね、絶対ずらよ、絶対そうに違いないわ今から真偽を確かめてみるわ!」
「なぁ、足絵さん今から何を始めるつもりなんだ?」
聞きたくは無かったがなぜか聞いておかなければならないような気がしてくる。
「そうねぇ、やり方はいたって簡単よ」
ちょっとまてよ、こいつ今やり方って言ったぞ!
この人いったい何をするつもりなんだ?
「あのー足絵さん、何をするのか説明してもらえますか?」
「まず、黒板消しにガムテープを輪っかにして貼るの、そして貼った後この黒板消しを戸に挟んで、担任が戸を開けたら頭に落ちてくるってゆう作戦よ、つまりあれよあれ」
「黒板消し落としですか?」
「そう、それ!」
やはりそうだったらしい。
「早く準備に取り掛からなくちゃ、先生が来ちゃうわ」
そう言い残すと足絵は作戦を決行した。
作戦は見事成功した。
担任の頭に落ちた黒板消しはそれはそれは見事にかつらを絡ませ落ちた……。
担任は怒っているのか恥ずかしさからか顔を真っ赤にして教室を出て行った。
その日、担任は俺たちの前に姿を現わす事はなかった……。
そんなこんなあり足絵は俺よりもクラスに馴染んで行った。
まぁ、俺は友達が少ないだけなのだがーー。
その次の日。
「ねぇねぇ、てつやー教頭先生って絶対ずらよね?」
「そうらしいな」
どうやらこいつはまたやらかすらしい、奇跡的に昨日は担任に怒られることはなかった。さすがに今回は怒られるだろう。
「教頭の真偽も確かめるつもりなのか?」
足絵とはもうタメ口の関係にまでなってしまった。
嬉しいのか悲しいのかよくわからない感情である。
一応聞いてみる。
「また、かつらはずすつもりなのか?」
即答してきた。
「あったり前じゃない!」
「作戦はこうよ」
聞いてもいないのに説明してきやがる。
「まず、黒板消し……(以下略)」
足絵はその日 「かつらスレイヤー」の称号を得て満足そうに帰って行った。




