三十七話 挫折
かなり飛びます
俺達は薄暗い洞窟の神殿の中で一柱の邪神と対峙していた
邪神は俺が想像していたよりも美しく、そして強かった
まずルーが犠牲になった、ルーに近づいた邪神は、無造作にその首を刈り取った
転がったルーの首がいつまでも俺を見ていた、その瞳には何も、本当に何も映してなかった
次に犠牲になったのは多摩だ、多摩はぼーっとして呆けている俺を突き飛ばし邪神の攻撃をまともに食らった、手足が変な風に曲がりピクピク痙攣している多摩の頭を邪神は無造作に踏みつぶした
「零ッ、今の俺達じゃ勝ち目はねえ逃げるぞ」
クロウが何か言っているが頭に入ってこない、二人とも大切な仲間で、多摩は俺をかばって、、、、死んだ?、、、嘘だろ、誰かウソだって言ってくれよ
「零ッ頼むから戻ってきて、二人の犠牲を無駄にしないで」
シェリーが大声で叫ぶ、、、二人の犠牲、、、犠牲、、、
「あッあああああああああああああああああああああああああああああッ!」
俺は邪神に向かって走り出す、この時俺は、シェリーとクロウの言葉に従って逃げ出そうとか、一回死ねば二人とも蘇っているとか、そういうことは頭になかった、ただ奴が憎かった、それだけだった
「下等なサルめ、永遠に眠るがいい」
「殺すぶっ殺す」
、、、殺せなかった、俺は死んだ、、、
始まりの間
「ここは」
「お帰りなさい」
「ジス?」
ここは始まりの間か?、、、戻ってきたのか、そうだ、聞かなきゃならないことが
「ジスッ次は!次はどこからだ!」
ジスは少し考えた後、王宮から出たあたりだと答えた
よしッ、二人は生きてる、ルーと多摩は生きてるんだ!
「アビリティーを取得しますか、現在のポイントは500Pです」
「取るのは一つだけでいい、後は持ち越しで」
「分りました、では何を?」
「限界突破」
限界突破 100P
レベルの上限を超えられる
「クロウはどうする?」
「いや、今回は俺もいい、だけど零分ってるな?」
クロウが聞いてきた、多分俺が焦りすぎたことを言っているのだろう、俺は邪神に会うまでいろいろなフラグをスルーしてきた、その中には剣星との出会いもあった、あの爺さんは俺に経験と技術が足りないと言って弟子にならないかと聞いてくれたのだ、だけど俺は一刻も早く英雄になりたくて断ったんだ、結果ルーと多摩を死なせてしまった、俺が殺したようなもんだ、あんな思いは二度としたくない、
「そろそろいいですか?」
ジスが聞いてくる、やり残したことはない、今度こそ誰も死なせずにあの邪心を倒す、
この時俺は心に誓った、、、、、、、誓ったはずだったのに、、、、
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