二十七話 戦い
頑張ります
ギチギチとシグルスの武器が悲鳴を上げている、俺はシグルスの桁外れな腕力に内心冷や汗をかきながらも、何とか平静を保っていられるのはお互いの武器の性能差による所が大きいと思った。
シグルスの持つ剣は確かに業物なのだが、流石にクロウと比べると見劣りする、何合か打ち合っても、クロウには刃こぼれ一つしないが、シグルスの剣はボロボロに成るだろう。
それが分かっているのか、シグルスは激しい打ち合いを避け、ヒットアンドウェイを繰り返している。
(因みに既にヘイスト発動中)
「どうした!?、ちょこまか逃げ回ってないで男ならどんと来い!」
「クッ、黙れ!クロウが居なければ何もできない役立たずが!」
「フゥハフゥハフゥハ!勝てばいいのだ!それッ決めるぞ、必殺!転・身・切り!」
俺はマリウスにやったようにクロウをシグルスに投げつけた、シグルスは冷静にクロウを弾くと、弾かれたクロウに向き直った!シマッタ!
「よせックロウッ「零」」
召喚される俺に、待ってましたとばかりにシグルスが攻撃を仕掛けてきた、
ザシュ
「グウゥゥ」
「零ッ、彼のものに癒しを「ヒール」」
「サンキューシェリー」
「ちッ女に助けてもらうとは、男の風上にもおけぬ奴よ」
「うるせーッ勝ちゃいいんだ、行くぞクロウ!」
「ゴーゴー三対一でフルボッコだ」
シグルスは頭に血が上ったのか、さっきまでとは逆に一気に間合いを詰めて接近戦を挑んできた
互いに攻撃が届く距離で、俺達はまるでダンスでも踊っているかのように剣戟を続ける
だが、やはりと言うか、流石と言うか、この距離でもシグルスに押され気味の俺、こ、このままではマズイ、
と、シグルスの剣がまるで蛇の様にうねったかと思うと、いきなり下から突き上げてきた、俺は咄嗟に対応しようとしたが間に合わずクロウが手から離れていく、だがシグルスは追撃せず離れていくクロウに向き直った、、、、あれ?、これチャンスじゃね、、、
「クロウ!」
俺は飛んでいったクロウを手元に呼び戻すとシグルスに猛然と斬りかかった
「なにッぐはッ」
シグルスは最後まで何が起こったか解らないという顔をして死んでいった。
「、、、、、」
「、、、、、」
「、、、、、ひ、卑怯」
シェリーが思わずと言った感じでつぶやく
「何を言うんじゃい!史上稀にみる正々堂々な勝負だっただろうが」
「ど、どこがですか!正々堂々というなら最初に転身切りとやらが破られた時に勝負は決まっていたでしょうッ」
「でも回復したのはシェリーだよな?」
「うッ」
クロウの言葉に詰まるシェリー、可哀想だから助け舟出してやるか
「いや、あの回復のおかげでシグルスに勝てた、サンクス、シェリー」
「ぐうッ」
兎にも角にも、シグルスは斃した訳だから、ルーは俺のものだな、よし、帰ろう帰ろう
俺達は意気揚々と魔族領を後にした
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