小さな恋のメロディー
それでしばらくの間、しんちゃんは
音楽で気を紛らわす事が出来た。
相変わらず映画は好きで
オリビアはっしーがいい、とか
小さな恋のメロディー、がいいとか
そういえば、しんちゃんの好みの女優は
髪が長くて、たっぷりしてるから
それは、蓮池さんに似てない事もない(笑)。
そこだけだが(笑)。恋なんて、そんなものかもしれないし
ロマンチストなしんちゃんは、ラジオを聞きながら
ラブレターを書いたりしていた。
もちろん、出せないのだけど(笑)。
書くのが楽しい。
音楽のおかげで、悩み事ではなくなった。
発散しちゃうと、そう。
その音楽を、しんちゃんは
SONYのスカイセンサー5900で
聞いていた。
その頃、ラジオが流行ったのは
ラジオの音楽番組が面白かったのもある。
洋楽が面白かったのは
そういう時代だったから。
僕らが特別な訳でもない。
後々、暴走族になる
外川も、ポール・マッカートニーのファンだったし
暴力事件を起こして、3年の時に
困った、大場も
ベイシティローラーズが好きだったり。
乱暴な
男の子も、ラジオで普通に流れるから
自然に聞いていた。
僕らも、ラジオとか
ラジカセを持つのが夢だったが
高いものなので、中々買えない。
中山がSONYのSTUDIO1980、なんて
高級ラジカセを持っていたのは
不思議な感じだけど。
僕は日立のTRKー1255と言う
マイナーな、愛称なしのモデルで
それが、なんとなく嫌だった(笑)
今なら、カッコイイと思うのだけど。
あの恋愛少年、やまこーは
日立のパディスコ、TRKー1280。
C組の剣道部で、家が近所の安藤諭は
SONYのCFー1250だった。
LL、という英語学習に使えるラジカセで
モノラル2chの多重録音が出来ると言う
(片側だけ消せる、録音できる)
という優れもの。
安藤は真面目だから、本当に
NHKの英語講座を朝。6時から録音して
聞いてた。
僕は、それを借りて(カタログにもかいてあるけど)
多重録音して、ギターの伴奏とソロ、
それに竹サックスを載せて、なんて感じで
遊んだりしていた。
重ねる事はできないので、僕のラジカセと
つないで
混ぜた音を片方によせて。
もう一度録音、なんて。
今なら無料のアプリで出来るけれど
それでも、この頃は楽しい最先端だった。
それで、僕は録音技師になろうかな、なんて
思う。




