第一話
「いきなり連れてきてしまって、すまない。」
その時にいた女がおれの目の前に座った。
「……あんた、なにもんだ?」
彼女は微笑みながら答えた。
「私は叉夜を壊す仕事をしている。……簡単に言うとロボットを壊す……ようなことだ。名は、如月。」
訳が分からなかった。
「もっと詳しく教えてくれ。相良は無事か?」
「そう焦るな__お前の友なら無事だ。順番に説明しよう。」
「そうだな、まずは私の幼少期からの話をしなければならない。……時間はたっぷりとある。詳しく話そう。しかし……長い話になる。一応お前は客だからな、少し待っていろ。茶と菓子を用意する。」
「あっ……おいっ!」
彼女は言ってしまった。
「……ここはいったいどこなんだ? 時代劇のセットみたいじゃないか…」
部屋を見渡すと一面畳張り、唯一ある丸い小さな窓から見えるのはただ広がる日本庭園のようなもの。
飾り棚には高そうなツボとよくわからない絵が飾られている。
「すごい……」
思わず独り言を言っていると、タイミングよく彼女が入ってきた。
「なにがすごいのだろうか?」
「あ……いや、時代劇のセットみたいだなって思って。」
目の前にいる彼女も着物のようなものを着ていて、本当にタイムトリップしてしまったみたいだ。
「じだいげき……? それはなんだ? 食べ物の名前か?」
「いや……それよりさ、ここはどこなの?」
「ここは芥生市、まあ座れ。詳しい話をしよう。」




