そのときだった。
ピッ、という小さな電子音が鳴る。
奥にいたスタッフの一人が、腕の端末を見る。ほんの一瞬だけ、表情が固まった。
「……どうしたの?」
「いえ、少し通信が……」
すぐに笑顔に戻る。
「じゃあ、続けようか」
だが、その直後、技術エリアの一部の表示がほんの一瞬だけ止まる。
誰も気づかないほどの短さで。
「……まだつながらない?」
スタッフが小さく言う。
「丸の内、応答なしです」
「本社は?」
「……確認中です」
その会話は、子どもたちには届かない。
「できた!」
「全部つながった!」
画面の中で、世界が動く。
物流。通信。認証。データ。
すべてがひとつにつながっている。
