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最終節:13

なんにも言えない。


ーーあれから一週間が過ぎた。

世間はすっかり木枯らしの吹く季節だ。


「……あ、姉ちゃん。もう起きて大丈夫なのか?」


そのせいか私は数日前から風邪をひいて寝込んでしまっていた。


その間は随分と草月に心配された。慣れもしないのに私の為にお粥などを作ってくれた。


あの一件から私たちは五十嵐の家を出た。 今は……


「……無理するなよ?優香」


不器用な父と一緒に生活して居る。



午後に桐乃さんと久遠寺くんがお見舞いに来てくれた。

……なんだか恥ずかしい。


「あれ?優香さん、もう起きてて大丈夫なんですか?!」


「そうだぞユーカ、風邪は治ったと思って油断するとぶり返して倒れるぞ?」


「えっ⁈マジで、久遠寺」


久遠寺くんの言葉に草月が慌てて私を寝かそうとする。

はぁ……!


「草月をからかわないでよね、流石にぶり返しても倒れないわよ」


私は草月にエリコを張りつつも久遠寺くんに抗議する。


すると彼は何時もの人の悪い笑顔を浮かべて。


「どうだか、チュー学の時にそれでぶっ倒れて保健室行ったの誰だよ」


げっ……!

私最大の黒歴史を何故こいつが知っている⁈


その事は桐乃さんにしか話して無いのに……!


「え……! ?そんな事有ったのか?!」


ぎゃあ~~~!

そう言えば草月にも言って無いんだ!


「あれぇ?ユーカ、お前ソーゲツにも言ってなかったのかよ?」


にやぁ、と笑みを浮かべてくる久遠寺。くっ……何故私の手元には聖書が無いんだ!

思いからぶつければ結構痛いのに!


「姉ちゃん……そんな大事な事、オレに黙ってたんだ……?」


ぞくっ!

途端草月から負のオーラが!


「姉ちゃん、このエリコはずしてくれる?」


いやいや、目の前に外敵(おまえ)が居るのに身を守る術を自分から捨てるって、どんなマゾだ。


「……大丈夫だよ、ちょっとお話した後病院へ行くだけだから」


絶対「お話」じゃすまない!

O☆HA☆NA☆SI だろ!


最近過保護な弟に姉は泣けて来ます。



はっ……!

ここはどこ?私は誰?


ネタに走り過ぎたね。でも地味に夕方の記憶が無いんだが……


気のせいだね!そうで在るべきだね!


ってかもう夜だよ。

ドラマ見逃したし!


おのれ草月め! 姉の月9の楽しみを奪うとは!

まぁ良いや、録画してあるし。


それにしても今は何時だろう?

月が天近くに見えてる辺りエラく時間が経って居る事はわかるけど。


そう、私が予想立てた時だった。


遅い、夜にの来訪者が現れた。


ーー


「遅いよ……」


「ごめんごめん、ちょっと色々有ってね……」


神様、ママ、神父様。


ーーそして貴女(わたし)へ。


天国への門は開かれました。


御子を信じる者は永遠の命をもつ。御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまるのである


例え、神の怒りに触れても、私はこの人を。愛します。

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