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九節ノサン


☆草月くんの目線!☆


そうと決まればオレの行動は早かった。


「桐乃さん!そこに地図が在るから持って来て!久遠寺は一緒に来てくれ」


今はこの屋敷には誰も居無いはずだ、

阿久津さんと円城寺さんは大学へ行って、

宇津木さんと海江田さんは既に帰っている。

大井川さんは今日は実家に帰って今夜にも帰ってくるらしいけど、

五十嵐さんは鍛錬で居無い。


そう、

はまった様にちょうど良いんだ!



オレの部屋の机の上に一枚の地図が広げられて居た、

それは町内やその付近の地図で大学を中心に周りの駅とかが事細かく書かれている。


「何がしたいかはわかるけど……ソーゲツ、ユウカが出て行ったのは一週間前何だろう?なぜこの近辺の地図なんだ?」


久遠寺が首をひねりながら聞いてきた、

その隣を見てみると桐乃さんも首をかしげている。


っていっても……


「オレもわかんねぇんだ」


「はぁ⁈じゃあなんで?」


へへっ、

そんなの


「カン……だよ、姉ちゃんの、弟のオレのさ!」


だけどそう入ったけどオレには絶対的な自信があった、

姉ちゃんはまだこの街の近くにいる。


それは確信を持って言えた事だ。

だが、それでも確証が在るってわけじゃない。


そこまで言うと久遠寺は諦めた……呆れたように首を降った。


なんだよ、その目は。


「まったく、お前には一生勝てそうにもないな」


馬鹿野郎、

それだったらオレもお前には勝てそうにないよ。


なん立って、

久遠寺はオレをただの人間扱いした最初の人間なんだからさ。


☆~過去~


オレは中学時代に、

姉ちゃんと一緒に学校まで行って居た。


自転車での通学がOKな学校だったから姉ちゃんはいつも通りの赤い自転車をこぎながら進んで行って居た。


その頃はまだ母さんも生きて居て、

姉ちゃんも時たまふとした瞬間に微笑んでくれて居た。


オレはそんな姉ちゃんの笑顔が見たくて、いつもバカみたいな話をしては空回りして居た。


そんなある時だった、

ぶきっちょ面をした久遠寺に出会ったのは。


あいつが始めて言った言葉は今でと覚えている。


「オマエさぁ、姉に縛られた人生とかでなんか面白い?」


いきなり初対面の存在に言われたのだ、

その後のオレと久遠寺の関係は最悪だった。


オレからすれば第一印象が最悪だし、久遠寺からすれば他人のために生きているオレが信じられない、との事だった。


しばらくはそんな状態が続いたのだけど、

そんなオレ達の中を取り持ってくれたのが他でもない、

姉ちゃんと桐乃さんだった。


中学の頃はその四人でずッと過ごして居た、

オレと久遠寺が馬鹿騒ぎを起こして、桐乃さんがオロオロして、

そんでそれを姉ちゃんが後ろから見てる、そんなのが中学の時の日常だった。


高校でもそれが続くと思って居た、

でも、続かなかった。

それでも友情が途切れた訳では決してなかった。


だから、

いつかの中学のときみたいに、っては言わ無いけれど、

あの時の、楽しかったあの四人での生活をまた取り戻すために。


「ぜってぇ迎えにいくからな、姉ちゃん……!」




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