社交界は戦場? 婚約者(仮)たちの「自慢の主」お披露目会
お疲れ様です、第41話です!
ついにカイが社交界へデビュー。
三人のヒロインにエスコートされ、現代知識の「癒やし」で貴族たちを圧倒します。
カイの凄さが公のものとなる、カタルシス溢れる回をお楽しみください!
「……主。覚悟はできているか?」
翌週。俺はいつもの作業着を脱がされ、リアナ、アイリス、セレスティーヌの三人がかりでコーディネートされた、眩いばかりの礼装に身を包んでいた。
向かう先は、王都の貴族たちが一堂に会する「春の園遊会」。
三人がぶち上げた『共同婚約者候補』という爆弾発言に、正式なケリをつけるための社交の場だ。
「……あの、やっぱり俺、八百屋の箱に座って留守番してちゃダメですか?」
「ダメに決まってるでしょ、カイくん。今日は私たちが、あなたの凄さを国中に分からせてあげる日なんだから」
リアナが俺の右腕を、アイリスが左腕をがっしりとホールドする。
その背後からは、セレスティーヌが「……不敬な輩は、私が全て睨み伏せてやろう」と、冷徹な殺気を振りまいていた。
会場に足を踏み入れた瞬間、数百人の貴族たちの視線が俺に集中した。
「あの男が……」「三美姫を籠絡した路地裏のなんでも屋……」というヒソヒソ声が波のように押し寄せる。
「……あら、皆様。そんなに遠巻きにしなくても。……ほら、カイくん。さっきの『美肌クリーム』のデモンストレーション、見せてあげて?」
リアナに促され、俺は会場の隅に用意された特設スペースで、現代知識の粋を集めたスキンケアと、指先一つで筋肉を解きほぐす指圧を披露した。
最初は懐疑的だった老貴族や、顔を顰めていた貴婦人たちが、俺が一人、また一人と「癒やし」を施すごとに、文字通りその場に膝をついてとろけていく。
「な、なんだこれは……。長年、呪いのように私を苦しめていた肩の重みが、消えた……っ!」
「このクリーム……っ。一瞬で、十年前の肌に戻ったようですわ……!」
会場のいたるところで上がる、歓喜と驚愕の絶叫。
三人のヒロインは、その光景を「当然だ」と言わんばかりの誇らしげな表情で眺めていた。
「どうだ、諸君。これが、我らの選んだ男だ」
アイリスの堂々たる宣言。
路地裏のなんでも屋は、今日この日をもって、正式に「国の至宝」として社交界に刻み込まれることになったのだ。
貴族たちをも一瞬で虜にするカイの技術。
これで名実ともに「三人の婚約者」としての外堀が、国レベルで埋まってしまいました!
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カイを巡る「国家レベルの争奪戦」がさらに激化していきます!
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