客
客…フリマも小説も、釣りだって、目的のアタリを手にするのは大変だ。
私は自分の作品を買ってくれる客を一本釣りのイメージで考えることにした。
この場合の『買う』とは、現金の売買と言う意味ではなく、能力を認めてもらう…一人に完結まで読んでもらう方の意味での『かう』だ。
と、言うわけで、内容がないと…ただのテンプレ文では金が稼げない。
それは、ヒロインの妖精少女も同じである。
彼女も妖精たちに物語を話すことを生業にしている。
多分、『ピーターパン』が出所のような…空を飛べるようになる妖精の羽の鱗粉のようなモノを考えていたけれど、
ピーターパンの作者、ジェームス マシューは1937に亡くなり、著作権が切れていたとしても、色々な二次的創作物もあるので、どこで著作権に引っ掛かるか分からないのでやめて、ここはあからさまに金貨にする事にした。
金貨…つまり、鉱物を沢山持っている妖精と言えば、ドワーフ。
彼らを楽しませて、魔法の金貨を分けてもらう事にしよう。
彼らが活躍する有名な話は、『ニーベルンゲンの指輪』ワーグナーの戯曲としても有名だから、著作権とか言われる心配は…無いだろう。
直接は関係ないが、『ニーベルンゲンの指輪』では、ライン川の金と言う、なんか凄い金が登場するので、それにちなんだスーパーゴールドを作る。
これを川で砂金とりの要領で集めている妖精を作る事にした。
地形は、火星の地名を使うことにしたので、何か無いかをネットで探してみると……あった。
カセイが!
日本語を由来にした地名が火星にあったのだ(@_@)
理由は良くわからないけれど、世界の色々な国の地名や言語が散りばめられるらしい。
これを見た私は、ドワーフを捨てて、日本の妖怪を探すことにした。
だって、日本語を使った地名が火星にあるなんて、きっと、上の学校へ向かうときまで覚えていられたら、素敵に違いない。
私の物語は、500円の価値すら怪しい異世界物語だが、
今の子供たちが、大きくなる頃には、本当に人間が火星へ足跡を残しているかもしれないのだ。
火星の地図を知ることは、未来の…未知の世界への冒険への魔法の呪文になるに違いない。
それに、カセイ峡谷から少しはなれた所が、1976年バイキング1号が着陸した場所なのである。
日本の妖怪とラナンシー…一見ミスマッチではあるけれど、北欧海賊が着陸しているのだから、まあ、それもアリって気がする。
私は、様々な火星の地図をネットで見つけては、私の小さなお客様を思い描く。
カセイ峡谷の近くには、サクラ地溝帯。その向こうには、広大なルナ高原。
いつか、それらの実在する場所の、ビックリする物語を見るのかもしれないし、冒険できるかもしれない…そんな夢が甘く心を酔わせる。
妖精のお客様…小豆とぎじゃ…ダメかな(-"-;)
私は妖怪を調べながら自問した。
小ぶりで川で砂金をとるように小豆を洗う妖怪。
設定は理想的だけど…名前でダメかもしれない。
でも、一本だたらと言う妖怪のひとつ目を見ていると…最近人気の黄色いキャラクターが思い浮かぶ。
キャラクターを考えるのもなかなか難しいものである。




