【仮プレビュー】『モーニング』 副題〜スーパーの駐車場で居眠りしたら異世界に転移したので、そのまま名古屋にモーニングを食べに行きたい〜
一年で一番日の高い日を夏至と言いますが、ここ、バイポン州にもそんな一日が存在します。
そして、こちらの世界にも夏至祭りがあるのです。
荒野草が咲き誇るルナ平原に妖精や妖怪が集まって、色々な物を交換したり、ごちそうを食べたり。
この日の主役は、サクラ・メンサ峡谷の深い谷で働く磨屋と呼ばれる小人達。
晴れ着を身に付けて、色鮮やかな宝石や鉱物を手に買い物をしに来るのです。
その宝石や鉱物を目当てに、世界中から様々なヒト達が商売にやって来ます。
鍋を売るヒト
麦を売るヒト
美しい食器を売るヒト。
いえいえ、物だけが売れるわけではありません。
サーカスのように芸を売るヒト達も世界中からやって来るのです。
そして、お話を売るヒトも……。
この物語の主人公、ナンシー・サマーは、そんなお話を聞かせて対価を得る、ラナンシーと言う妖精の少女です。
今年は、どんなお話を聞かせてくれるのでしょうか?
前書き
満月の夜。ラナン・シーの少女が魔物や妖精達に話しかけていました。
これから、私は一人の男性を皆さんに紹介しようと思う。
彼と私の奇妙な関係について、私は告白する。
私たちは名古屋に行きたい。
でも、これから紹介するこの男は、いい歳をして旅費すら稼げずに
私に思い出を売る権利を差し出したのだ。
私は、私と奴との思い出を皆さんに買ってもらおうと考えている。
目標最低金額は500サーキュロス。
それだけ稼げたら、私達は名古屋にモーニングとやらを食べに行く!
そして、こんな私達が出会ったのは、森の鏡池のほとりである。
先が聴きたいなら、景気良くお代を入れておくれ。
『もくじ』
1話俺の名前はジローだよ。歳はゾロ目だ、55才!
2話彼女はいないが、気にしない。好物はキャベツメンチ。
3話メンチを買ったその後に異世界転移、初体験。
4話妖精少女とお友だち。大冒険に誘われる。
5話超絶スキルで解決さ。しらないうちに解決さ。
6話俺、最強!!今日も楽しくスローライフ。
最終話夢は名古屋のモーニング。楽しい旅の始まりさ。
1話俺の名前はジローだよ。歳はゾロ目だ、55才!
この物語の主人公の名前は、ジロー(55才)
彼は現在、不機嫌です。友達との待ち合わせに遅れて、叱られたからです。
「良いじゃないか、少しぐらい遅れたって、あんなに怒らなくても良いじゃないか。」
車を運転しながら、ジローは口を尖らせて走る。
町会のどぶさらいの為、朝、早めに集合だったのに目覚ましをかけずに遅刻、叱られる。
そんな気持ちを慰めてくれるのは、スーパーしげるのキャベツメンチ。
2話彼女はいないが、気にしない。好物はキャベツメンチ。
ジロー、×なし独身。好きなものは、アクション映画、特にセクシー姉さんが銃をぶっ放すものが好物。
あと、スーパーしげるのメンチ。ビール。これがあれば、まあ、幸せな男だ。
彼女はいない、理由は面倒くさいから。でも、既婚者のオバさんのガールフレンドはいる。
口うるさいが、お菓子もくれるので町会などのイベントで、便利な人材として活躍する。
3話メンチを買ったその後に異世界転移、初体験。
メンチを割引価格でホクホクしながら車に乗り込み、睡魔に襲われて寝てしまう。
眼が覚めると、辺りは林。車は道のぬかるみで動かない。
驚いて外に出てみると、なんだか、車がいつもより下に見える。
体もスッキリとして、なんだか軽い。
なんとなく、サイドミラーで自分をみると、そこには、イケメンがΣ(゜д゜lll)
って、これ俺じゃん
4話妖精少女とお友だち。大冒険に誘われる。
車から出た途端、イケメンなったはいいけれど、急に痩せたのでズボンとデカパンがずり落ちる。
慌ててズボンとパンツをたくし上げる間に、霧とともに車が消え、ジローは心の赴くままに歩き出す。
しばらく歩くと澄んだ池が見えてきて、水面を覗いたジローは自分の顔がイケメンなのを再確認して困惑する。
そんな時、木の上から可愛い女の子の声がする。
「何してるの?」
素朴な質問に、ジローは水面を見つめたまま、困ったように言った。
「水面にイケメンがうつってるんだ。」
( ゜д゜)…
少女は混乱し、しばらくジローを観察して、自分の姿の事を言ってるのだと気がついて驚く。
ナルシスの仲間かしら?
少女は、真剣に考え込むジローを見つめてなんだかおかしくなる。
その姿は本当に、自分の顔で困っているように見えたからだ。
「あなた、面白い人ね。春の妖精さんかしら?」
少女は、春先に池の周りに咲き誇る黄色水仙を想像する。
渡り鳥にでも運ばれてきた、水仙の妖精かもしれないわ。きっと、生まれたばかりなのね。
少女は見たことのない服装の男に興味を持ちました。




