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百四十七章 ダルタに夜明を

一方、ラ・ダルタ邸に居るバロはアレスを木の槌で殴っていた。

「使えないゴミめ!どれだけの労力をお前のために割いたかわかっているのか!?」

バロはアレスを木の槌で殴り続ける。

「・・・」

アレスは無表情、無抵抗のまま殴られ続ける。

「神核が手に入らないならさっさと貴様の神核をよこせ!!このバカ女!!」

バロがそう怒鳴った瞬間、アレスの手刀がバロの腹部を抉った。

壁に鮮血が飛び散り、地面に大量の鮮血が垂れ落ちた。

「・・・」

バロは脂汗を一気に垂らしながら崩れ落ちる。

「この私に不敬を働いた罰だ」

アレスはゆっくりと起き上がった。

「苦しみながら死ね」

アレスはバロを見つめてから部屋を出た。


午後八時。

ミッケたちが川辺に集まって食事を始めた。

アージヴァイズとエコーはダルタ民たちの態度に怒っていた。

「マジで何なんあいつら。報酬なしで手伝いしろとか。ボランティアじゃないっての」

箸を握ったエコーは肉を焼くミッケに文句を言う。

「お菓子の一つでも欲しいよな」

アージヴァイズは焼かれた肉を食べた。

「記録だけ取っておけば後で神軍が請求してくれるよ」

トングを持ったミッケは紙皿に焼かれた肉を乗せていく。

(全滅は避けれたか。でも、数はかなり減っただろうな・・・)

ミッケはアージヴァイズとエコーの文句を聞き続ける。

「・・・ミッケ・・・私を責めないの?」

オレンジはミッケに問う。

「・・・」

アージヴァイズたちは箸を止めてミッケとオレンジを見た。

「どうして?」

箸を握ったミッケは焼かれた肉を食べた。

「私のせいで腕を失ったんだよ?いらない行動のせいで・・・」

オレンジはミッケを見つめる。

「別に気にしてない。部隊長級なのに油断するなよとは思ったけど」

ミッケはオレンジを見て笑む。

「・・・私、調子に乗ってたみたい。部隊長級になったからって・・・」

オレンジはうつむく。

「調子に乗れば良いよ」

ミッケの言葉にオレンジは驚く。

「天才って言われてる人でも努力しなきゃ部隊長級になれないんだ。誇らないで謙遜してちゃ損だ」

ミッケは焼かれた肉を食べた。

「・・・」

眉を顰めたオレンジは少しうつむいた。

「ほら、落ち込んでんじゃねぇ。食え食え」

トングを持ったアージヴァイズは焼かれた肉をオレンジの紙皿に乗せる。


食事が終わるとミッケはミューテと会った。

「わぁ!ケーキ!!」

目を輝かせたミッケは円卓の上に置かれたケーキを見て笑む。

「頑張った後は糖分を補給しないと!」

ミューテはミッケを見て笑む。

「ありがとう!」

ミッケはケーキを食べ始めた。

「・・・ミッケちゃん。ミッケちゃんは私にとって娘みたいな存在だった」

ミューテがミッケを見て笑みながらそう言うとミッケがミューテを見た。

「私、ミッケちゃんの記憶の中にしっかりと残れたかな?」

ミューテはミッケに微笑む。

「・・・師匠?」

フォークを持ったミッケはミューテを見つめる。

「陛下たちをお願いね」

ミューテはミッケを見つめる。

「・・・」

ミッケは黙ってうなずいた。


同年、八月十五日。

ダルタの神気異常・常夜化が解除され、安全の確保が完了した。

「夜明だ!!」

「やった!朝が来たんだ!」

ダルタ民たちは暁に染まった空を見て歓喜した。

「日を拝めるってのはまだ難しいか・・・」

アージヴァイズは神気異常・常夜化の隙間に現れた暁に染まる空を見つめる。

「始まったばかりだからね」

オレンジは神気異常・常夜化の隙間に現れた暁に染まる空を見つめる。


ミッケたちはダルタを離れ、次の土地へ向かうことになった。

「また遊びにおいでよー!」

ダルタ民たちはミッケたちが乗った車両を見送っていた。

「・・・」

銃座に座ったミッケはダルタ民たちを見て笑みながら手を振った。

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