百四十五章 決断
アージヴァイズに肩を貸すキャロッティはミッケたちの所へ行った。
「ミッケさんは無事ですか?」
キャロッティはエコーたちを見る。
「片腕切除、命に別状なし」
ジュナはキャロッティを見る。
「ちょっと来い・・・」
アージヴァイズはオレンジを見て手招きする。
「・・・何?」
オレンジがアージヴァイズの近くに行くとアージヴァイズがオレンジの顔面を殴った。
「部隊を全滅させかけてその程度で済むなら安いもんだろ?」
アージヴァイズは鼻を押さえる手から血を垂らすオレンジを睨む。
「・・・」
オレンジは黙って鼻血を垂らし続ける。
同年、八月十二日。
調査を終えたミッケたちが帰還した。
ダルタ民たちはミッケたちの帰還にお祭り騒ぎ。
魔塊眷属を討伐したと大いに盛り上がりながら赤ワインを飲み始めた。
「あらら・・・」
ミューテは片腕がなくなったミッケを見つめる。
「何と戦ったの?刀もあんなになっちゃって」
ミューテはミッケに問う。
「明らかにヤバい奴でした。あの雰囲気、ラーフィアに似ていました」
ミッケはアレスを思い出しながらそう答えた。
「ラーフィアか・・・」
ミューテは考える。
「何か色がついた靄とか纏ってなかった?」
ミューテは再び問う。
「赤・・・血の色みたいな赤が土煙に交じっていたような気がします」
「・・・アレスか」
ミューテはそう呟いた。
「残る?離れる?」
ミューテはミッケに三度問う。
「もちろん残りますよ。もう一人の部隊長級があれじゃ、不安で夜も寝れない」
ミッケはミューテを見て笑む。
「というか、曙陽の勇者様は?」
ミッケはミューテに訊ねる。
「神軍幹部はラバログに集結してる。ちょっとヤバいことが起きててね・・・」
ミューテはミッケを見て笑む。
ミューテと話を終えたミッケはシャワーを浴びてテントに戻った。
「あ、ミッケ・・・」
寝転がり、うとうとしていたエコーはミッケを見る。
「まだ寝てなかったんだ」
ミッケは毛布の上に寝転がった。
「オレンジがすごく気にしてたよ」
「そっか」
ミッケは瞼を閉じた。
「おやすみ」
ミッケはそう言って眠った。
「・・・うん、おやすみ・・・」
眉を顰めたエコーはミッケを見る。




